桐生甘太郎

読書は古典を少しと、近代日本文学がお気に入りで、自分でも小説を書き始めて、現在は一番書…

桐生甘太郎

読書は古典を少しと、近代日本文学がお気に入りで、自分でも小説を書き始めて、現在は一番書きたい小説を探しているところです。好きなものはチョコレート 、珈琲、ラベンダーティーと、うまい棒めんたい味、ペヤングです。

最近の記事

  • 固定された記事

メイドロボットターカス(SF小説)

初めに言っておきます。科学の知識もなく、SF小説を読んだ事もない人間が書いています。 馬鹿にするつもりはないのですが、もしかしたらSFへの冒涜となっているかもしれません…十分にそれを留意し、お読み頂けますと、有難いです… この小説は、「小説家になろう」などへも、平行して投稿してございます。 第1話 「私を連れて逃げなさい!」 ここはアステカ高原。古代史によれば、そこにはかつて「アステカ帝国」が建っていたと推測され、元は湖の上の島だった場所は、何万年も変化し続けた地球の

    • オフ会行ったらタヌキが来た

      こんばんは。こちらは、純愛ラブコメチックの、8千字ほどになる短編です。 それでは、どうぞ。 オフ会行ったらタヌキが来た 僕には、親しいTwitterのフォロワーさんが居る。そして彼女は。そう、彼女は。唯一僕と会話をしてくれる、女性のフォロワーさんだ! とは言っても、もちろんネット上の付き合いだし、顔も見えないんだから、「女性」という言葉だけでは、インターネットで信用していい事など何もない。 僕がつぶやく「おはよう。これから仕事です」などに、彼女は時たま、起きた時間が

      • ネル君がくれた紅茶

        SFで、宇宙人の出てくる短編です。「宇宙人って本当に居るのかな」と考えてみました。友情物語でもあります。この小説は、「小説家になろう」へも投稿してございます。 ネル君がくれた紅茶 僕は、美濃本浩二。25歳の会社員だ。趣味は紅茶を飲んで、ティーカップを集める事。 これを聴いた人は、「男の癖に紅茶なの?」と思うかもしれない。でも、“紳士の国”イギリスの飲み物は、お茶だ。まあ、彼らはウイスキーやエールもたくさん飲むけど。 東京に出てきて右も左も分からなかった僕だけど、学生時

        • 元禄浪漫紀行(江戸時代小説)

          江戸時代に主人公がタイムスリップする、タイムスリップ時代小説です。タイムスリップが苦手な方はお気を付け下さい。 まだ未完ですが、最終章の5話目まで書けています。現在56話、15万字くらいです。 それでは、お読み下さいます方へ、有難うございます。どうぞお進み下さい。 お江戸こんなところ編 第一話 謎のお香 「あー…これは、捨て、かな…?」 俺は今、納戸のようになってしまった自分の部屋で、とにかくゴミを捨てている。この秋23歳になった。なったというのに、部屋は片づけら

        • 固定された記事

        メイドロボットターカス(SF小説)

          「青い絆創膏」(青春小説)

          1話「透明な屋上」 「ねえ…もう帰ろうよ…多分大丈夫だって」 「でも…」 「だって、暗くなってきたし、怖いよ…」 その声は、子供のものだった。そこは草深い林を流れる川のほとりだ。どこかの山の中だろうか。子供二人はランドセルをそれぞれ背負っていて、どちらもほんの小学低学年ほどの男子らしい。一人の子供は半ズボンから元気そうな膝小僧を出し、もう一人はわりあい厚着の子であった。Tシャツの上にさらにニットカーディガンをはおった子供が、半ズボンの子に、「帰ろうよ」と繰り返している

          「青い絆創膏」(青春小説)

          お久しぶりです、桐生甘太郎です。 近々新作のアップロードがあると思います。 今回は女子高生の仄暗い青春を書きます。

          お久しぶりです、桐生甘太郎です。 近々新作のアップロードがあると思います。 今回は女子高生の仄暗い青春を書きます。

          たらたらと書いただけの恋愛小説をスキ!して頂けて、感謝の極み。

          たらたらと書いただけの恋愛小説をスキ!して頂けて、感謝の極み。

          「さよならを言うために」(恋愛小説)

          こんにちは。久しぶりに小説のアップロードです。この間完結したものです。 親子ほども歳の離れた二人の恋愛を描きます。 全部で9話、文字数としては6万字弱となります。 ※作中に未成年による喫煙や、青少年にとって好ましくないとも取れる表現がございますが、話の筋を明確にするための表現ですので、それらの行為自体をこの小説は推奨・容認するものではございません。そちらはご理解下さい。 この小説は、「小説家になろう」にもアップロードしております。 それでは、ご用意頂けた方のみ、お進

          「さよならを言うために」(恋愛小説)

          「キコちゃんはちょっと小さい」(純愛小説)(全18話目次)

          あらすじ 児ノ原一也、高校3年生。親無し、友人、恋人無し。人付き合いは嫌いだ。そんな俺が、「人」ではないのではないかという美少女を拾った。そして、彼女との生活が始まる。 1話が2,500〜3,500字程度で、最終話だけ5,000字くらいです。前に投稿したものと内容が重複しますので、元の記事は消します。「スキ」してくれた方、申し訳ございません! この小説は、「小説家になろう」にもアップロードしてございます。 1話目「キコちゃん登場!」 おーい、おーい! 遠くでそんな

          「キコちゃんはちょっと小さい」(純愛小説)(全18話目次)

          「キコちゃん」はコメディ路線と思ってはいましたが、全然コメディではなくなってしまったので、明記するジャンルを変えることにしました。

          「キコちゃん」はコメディ路線と思ってはいましたが、全然コメディではなくなってしまったので、明記するジャンルを変えることにしました。

          新作小説は、思いっ切りラブコメです。

          新作小説は、思いっ切りラブコメです。

          江戸時代恋愛物語、終結致しました。連続しての投稿で失礼致しました。

          江戸時代恋愛物語、終結致しました。連続しての投稿で失礼致しました。

          「おその惣助物語」最終話「夫婦」(江戸恋愛物語)

          おそのは今、長く床に就き、起き上がれもしないようになって、二十日経っていた。母親は十日もおそのが寝込んでいたのでさすがに慌てて、「医者に診せようか」と言ったが、おそのは「ええだ。なんにもしなぐでええだ」と言った。 おそのは、母親がよほどに頼み込んだものであれば渋々口にしたが、それも二口と続かずに、ほとんど食べるものも食べず、水や煎じ薬も「要らない」と飲まなかった。 そんなおそのを、初めのうち母親は叱ったりもした。だが、やがておそのが痩せ細っていくのが目に見えるようになって

          「おその惣助物語」最終話「夫婦」(江戸恋愛物語)

          「おその惣助物語」八話「博奕打ち」(江戸恋愛物語)

          ある日の夕刻すぎ、源五郎が甚平屋を訪れた。実は、村中では源五郎だけが変わらず甚平屋に来てくれていた。他の村人には内緒で、たまさかのことにはなっていたが、おそのにはそれが救いだった。 「よぉ、おそのさん」 「あ、源さん…」 源五郎はあまり元気の無さそうなおそのに微かに微笑んでやり、それからつまらない天気の話や、米の出来具合の良かった事などを話していく。村人の話は一切しない。 その源五郎の気遣いが、おそのには嬉しいような、寂しいような気がした。でも、変わらず店に来てくれる

          「おその惣助物語」八話「博奕打ち」(江戸恋愛物語)

          「おその惣助物語」七話「裏切りの村」(江戸恋愛物語)

          惣助の家でおそのが見つかってから、おそのの夫染二郎は、散々文句を言って離縁をし、染二郎方の家からおそのは大層詰られた。母親も厳しくおそのを咎めたし、病床の父でさえがっかりして、しかも父親はそのまま、数日で亡くなってしまった。 おそのの父親の葬儀は、村方からはほとんど誰も参列者が無かった。母親は坊さんが読経をしている間はじっと黙っていて、おそのはぼーっと気抜けしたように、ただ座布団の上に座っていた。 通夜や葬儀に集まった親類縁者の者はひそひそとおそのの噂をしていたが、おその

          「おその惣助物語」七話「裏切りの村」(江戸恋愛物語)

          「おその惣助物語」六話「間違い」(江戸恋愛物語)

          おそのは惣助に案内されて畑や田んぼの中を通り過ぎ、山端にあるちっぽけな茅葺きの家に入った。 「さ、おらはどっか行ってるで、おそのさんはここで休むべ。布団はそのすのこの上だで」 惣助がそう言ってさっさとまた戸口の方へ引き返そうとするので、おそのは「あのぅ…」と言って止めた。 「なんだべ?」 おそのは「心細いのでそばに居てほしい」とは言いたかったが、そんなことを言えば誤解されるかもしれないと思って、なかなか言えない。 「どしたぁ?」 「その…惣助さん、外は、寒いから…

          「おその惣助物語」六話「間違い」(江戸恋愛物語)