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東京から地方に進学した医学生の話

東京から地方の医学部に進学した医学生の発言に対して、こんなツイートがありました。
女子医学生は言葉が通じる外国に来ているように感じています。
言葉が通じるだけに感覚の違いが際立つ。

私の感想は、まだ彼女はついこの間まで高校生だったのです。浪人したと書いてありますが、親元で暮らしていたはず。
自分の育った環境が一般的ではないと気付くのはこれからだと思うのです。
バイトしながら大学に通っているとか、電車やバスの便がないので50分くらいかけて自転車で高校に通っていたとか。
そういう同級生と同じ授業を受け、同じような本を見たり動画を見て、他の人から学ぶのはこれから。
ショックの後に成長が始まります(と期待している)

私の場合、横浜の高校(小中高一貫、カトリック)から東京女子医大に進学してもカルチャーギャップがありました。
どうして、大きなお声でお教室で話すの?
遅刻して堂々と先生方に言い訳するなんて。と驚くこともありましたし、
会話の中で「電車は12時過ぎても走っているの?」と尋ねて引かれたこともありました。「ハイハイお嬢様は8時前におうちに帰るのね」

ただ私が気になるのはこの投稿している医学生が違和感を差別ととらえていること。そして、医師は~べきと苦しくなっていることです。
書いてあることは差別ではなくて、ただ違うという感覚だし、ほかの人は他の人。

私が好きな野本響子さんの本

他人はコントロールできないのでほっておく術が日本人は苦手。
全部合わせなくていいんです。
友達は不思議と違うところがあっても気が合う人がいます。
大学では戸惑っていた私も30歳代半ばで夫の郷里に引っ越して何とか20年以上たちました。一人暮らしの学生とは少し違うかもしれませんが、友達もできましたよ。

私は当地で女子医学生の相談を受けたり、地元の女性医師と話す食事会を開催することを10年以上継続しています。
感染対策上風前の灯火になっておりましたが、このようなTwitterをみると活動は継続した方が良いのかと思い直しています。
母親世代からおばあちゃん世代にへ変わっていっても慣れない環境に戸惑う医学生を応援しています。

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