見出し画像

〔マレーシア・マラッカ料理教室参加レポ〕 もちもち・かわいいニョニャの伝統菓子を習おう

ニョニャって可愛い響きです。
ニョニャ料理(菓子)は簡単に言えば中華とマレーのミックス料理。
今は同族での婚姻が多いようですが、昔マレーシアに来る中華系移民は男性の方が格段に多かった為、現地のマレー女性と婚姻することも多かったそう。その際に中華の文化だけでなくマレーの文化も受け入れ、混ざり合う独自の文化を形成していった人々を「プラナカン」と呼びます。
当時は一般的に料理をするのは女性だったので料理に関しては特にプラナカンの言葉で「女性」を意味する「ニョニャ」を当て「ニョニャ料理」と呼ばれています。
プラナカンは「海峡移民」とも呼ばれ、マレーシアの始まりの街「港町マラッカ」に多く居住者がいます。
そんな魅力的なルーツを持つお菓子たちを習ってきました。

ホストが可愛らしい女性なのですが、ホスピタリティに溢れ、英語も上手で、日本にも詳しい(今は和菓子のクラスも実施している)、魅力的な人で、とってもオススメです。マラッカに行かれる際はぜひ!

<概要>
作ったお菓子:3品→オンデオンデ、クエラピス、パイナップルタルト
費用:(120MYR:日本円で約3,100円)・受講料、レシピ
時間:13:00〜15:30
進行言語:英語
予約:Airbnbで前日にオンライン予約
場所:マラッカ中心部からGrab(タクシー)で2-30分
オススメ度:★★★★★(★5つが満点)
参加難易度:★☆☆☆☆(★が少ないほど難易度が低い)

<体験雑記>
Airbnbのレビューが5点満点のお教室。楽しみに夫と二人で参加しました。
Grab(タクシー)で開催場所に着くと大きくて綺麗な家に驚きました。丘を登っていったので、ちょっとした高級住宅地でしょうか。とっても可愛くてお肌がツルツルのLi 先生。(写真はAirbnbからどうぞ!)
雑談をして、私たちに時間制限がないと知ると急かすことなくのんびりと授業がスタート。

画像1

(アジアの菓子は「何はともあれパンダンリーフ」
東洋のバニラと言いますが
それに共感できる風味にはまだ出会えておらず)

まずは「クエラピス」クエは層、ラピスはお菓子。菱餅・ミルフィーユ・バームクーヘンなど重ねるお菓子の仲間たちです。味わいはココナッツ餅。2色の生地を交互に重ね蒸して可愛く魅せます。

画像2

画像3

着色料を使います。今は着色料の好まれない世の中ですが、日本の和菓子・フランスのマカロンなど伝統菓子への着色料はなんとなく許せちゃいますね。(アメリカの伝統菓子はM&Ms?といったら怒られるかな)
バーナーで表面加工。このひと手間の理由は目からウロコ。先生の為に詳しくは内緒です。

次は「パイナップルタルト」、タルトといってもパイナップルジャムを載せたクッキーです。日本でいう「ロシアケーキ」のようなルックス。味わいは台湾のパイナップルケーキの形を変えたような感じです。あちらは四角ですね。
作業性の為にマーガリンを使ったクッキー生地でしたが(生地が柔らかくなりにくい)、私がよほど菓子作り好きと気付かれたのか「あなたならバターでも型抜きできるだろうし、その方が美味しいわよ!」とフォローが完璧です・・・

画像6

画像7

画像8

最後は「オンデオンデ」。これは「ココナッツをまぶした黒糖ソース入り白玉」といったところかな。前日にレストランで食べた時「どうやって白玉にソースを包んでいるの?」とかなり疑問に思ったのですが、白玉のような生地にグラメラカ(=パームシュガー=マレーシアの黒糖のような存在)の塊を包んで茹でることで糖が溶けてソース状になるようでした。疑問が解消されてとても嬉しい・・・!

画像6

画像7

最後は3品をまとめて写真撮影。スタイリングのアドバイスをくれたり、マレーシアの伝統的なカップを用意してくれたり。
先生はSNS世代なので、途中で山ほど私たちの作業風景を撮ってくれて最後に送ってくれました。
食べきれなかった分はタッパー容器や袋をくださるので持ち帰れます。
試食中は雑談にも花が咲き(先生は英語が達者ですが、私のちょっと覚束ない英語の汲み取りも上手で感動しました・・・)楽しく授業を終えました。
お家の周りには野生の?バナナリーフやマンゴーの木もあり観光街とは少し異なる風景も見られて楽しいです。

画像9

画像11

画像10

(マレーシアの美味しい紅茶)

このニョニャの伝統菓子「食べる人は減ってきてる。行事など改まった席では食べるんだけど…」と先生。(日本の練り切りなどの和菓子のよう)
しかしマレーシアを旅行していると首都クアラルンプールなどでもニョニャ菓子のちょっとしたカフェがあったりして、たまに目にすることもできます。レインボーカラーのクエラピスなんていうのも。
先生のような若い層が広めようと教室をしたり、おしゃれな目線で再解釈したメニューが並ぶことで一部の方にはまた好まれているのかもしれません。

<総括>
内容が細かいので、検討している方向けの情報。
オススメ度:★★★★★
難易度:★☆☆☆☆

◆こんな人にオススメ:
・お菓子を作るのが好き。写真映えする料理が作りたい。
・何か料理を作りたいけどお腹いっぱいになりたくない。(試食は1口づつであとは持ち帰りでも全然問題ないはず)
◇こんな人は物足りないかも:
・甘いものが苦手な方。ココナッツ、パンダンリーフの味が苦手。(東南アジアのお菓子はココナッツ・パンダンリーフを軸に出来ています)
・豪華絢爛難易度の高いお菓子が作りたい方。

◆オススメ度の理由:何と言っても先生のホスピタリティに尽きます。もちろん作るお菓子への造詣は深いのでオススメの材料やちょっとしたテクニック詳しい話がたくさん聞けます。開催場所もとても広くて綺麗な場所で気持ちがいいです。

◇難易度の理由:申し込み・授業自体の難易度は初心者の方でも問題ないのですが、観光街から開催場所まで距離がありタクシーに乗る必要があります。また、Googlemapだと正しい道が表示されないようで「Waza」という現地のアプリを使ってもらうよう運転手に頼む必要があります。と書くと「難しそう!」な気がしてきますが、そういったことは細かく先生が連絡してくれ「運転手にこの文章を見せれば大丈夫!」と上記アプリを使う依頼文まで送ってきてくれるので実際にはほぼ問題ないと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?