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〔マレーシア・ペナン 料理教室参加レポ〕 現地の平野レミからストリートフードを習おう。

<はじめに>

世界旅行中に道中各国で料理教室に通おうと目論んでいます。訪問2か国目であるマレーシアでは2ヶ所。ペナンにてTripAdvisorで評判の良かったPearlyさんの料理教室「Penang Homecooking School」と、マラッカ にてAirbnbで評判の良かった伝統菓子の教室へ。まずは料理教室からご紹介。

※英語のHPです。

↓TripAdvisorのページはこちら↓

<概要>

作った料理:マレーシアのストリートフード(屋台飯)2品 

費用:300MR(マレーシアリンギット:日本円で8,000円弱)・受講料、ジョージタウン近郊からの送迎代込

時間:8:30〜14:30(実際は8:50〜13:45頃 進行度で変わりそう)

進行言語:英語

場所:先生のご自宅および、その近くの市場

オススメ度:★★★★☆(★5つが満点)

参加難易度:★★☆☆☆(★が少ないほど難易度が低い)

<体験雑記>

先生は著書でマレーシア本大賞をとる程の人気の方らしく、マレーシア料理・なかでもニョニャ料理(マレー系と中華系のミックス料理)を専門とする。私の中で本大賞=栗原はるみ氏(以下敬称略)なので、「ペナンの栗原はるみ」と思い、クラスをとった。

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直前の申込だった為メニューは決められていた。ホッケンミー(マレー語でミー=麺であり、「中国福建省の麺」を指す。黒い焼きそばのようなものが一般的。でも、ペナンのホッケンミーは海老ラーメンのようなもので全然違う)とチキンカレーの2品。

9時前に宿に先生の旦那さんがピックアップに来てくれ、まずは市場見学からスタート(途中、同じ回を受講するポーランド人カップルと アメリカ人女性もピックアップ)

現地のフルーツや軽食を試食させてもらいながら、八百屋、果物屋(バナナ、ココナッツ)、肉屋、魚屋、豆腐食材etc, マレー食材の説明をしてもらう。さつまいもの葉っぱなど、葉野菜が充実。バナナの花もある。どれも食べるようだ。

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↑米粉の麺を蒸してココナッツとグラメラカ(マレー版黒糖のようなもの)をかけたもの。おいしい!

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その後、先生の自宅に連れて行っていただき、お庭のハーブなど見学してからクッキング!材料は全部計量されており、グループではなく原則一人で全部作れるスタイル。(満足度が高い)

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授業が進むにつれて、先生は「栗原はるみ」というよりは「平野レミ」氏(以下敬称略)に近いことがわかる。(一緒に受講した夫の表現を拝借)
レシピの基礎自体は様々な材料を使った細かいもので「ていねいに作るレシピ」であり「栗原はるみ的」ではある。
ただ、レシピはあるものの加水など進行状況に応じて目分量で改変が行われ、大胆で明るく大変陽気なそのお人柄からレミさんに近いと言える。
(*栗原はるみの旦那さんも、平野レミの旦那さんも今年に逝去された。家庭料理を作る人にとってパートナは大変大きな存在と思う。これからもお二人のご活躍を楽しみにしたい。)

ホッケンミーのスープも、チキンカレーも、作り方は基本は大同じだ。オニオンとチリと出汁になるもの(海老の殻や肉や肉の骨)を油と水を 注ぎ足しながら延々と煮込んでいく。

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尚、ペナンのホッケンミーは海老の殻で出汁をとるのですが、これは太平洋戦争で日本に占領された時代にエビの身は日本に売り渡すしかなく、殻しか残らなかった為開発された、とも言われているそうです。(*現在は海老の身ももちろん入っています)

13時前に1品目のチキンカレーが出来上がり、テイスティング。(普通に1食分)
あまり辛くなく、スパイシーで美味しい。ココナッツが入っているが、濃厚なクリームではなくココナッツミルクなのでほーんのり風味がある程度。

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ライスはブルーライス。着色できる青いお花を粉にして炊いたご飯に混ぜる。このブルーライス、マレーシアでは一般的。

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私の英語力では直接質問することはできなかったが、香りや味がつくわけではなく、純粋に色のため青くしているよう。
昔、子供がご飯を食べないので色をつけてみたのが始まり、という説もあるそう。

先生が途中目分量で(蒸発の程度に応じて)水や油を注いでいく為、カレーの総量が人によってまったく違う。(私は夫と自分のを食べ比べしたりできたので、これはこれで楽しい。)
そして、現地のカレーの油の量の恐ろしさよ。
又、ガラムマサラなどのドライな香辛料は入っていない。フレッシュの生姜とウコンくらい。
(そう考えると、一般的にカレーと呼ばれる食べ物は「水」「油」を主体に「各地のスパイス」「具」を煮込むものだろうか?他の国でも参加して見てみたい。)

13時頃2品目のホッケンミーができる。これも普通に1食分。

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こちらでは麺は2種類(ラーメン風の小麦麺と米粉の細い麺か太いフォー状のものなど)ミックスすることがとても多い(理由を尋ねると「食感が楽しいでしょ」とのこと)海老度はそこまで高くない。もちろんおいしい。
よく、マレー系のお店で麺を出してもらうと辛味噌のようなものがレンゲに載せられてサーブされるが、この料理教室で作ったのはインドネシアでも食べられる「サンバル」だったようだ(サルサっぽい)

お供には「ナツメグ」のドリンク。スパイスとして日本では馴染みがあるが、こちらはフレッシュのナツメグ。砂糖とお水で煮出して飲む。
甘さと酸味と少し独特のスパイス香。気候に合っていておいしい。

試食中は先生や参加者の皆さんとのおしゃべりを楽しんだり、質問をしたりできます。

<総括>

内容が細かいので、検討している方向けの情報。

オススメ度:★★★★☆

難易度:★★☆☆☆

こんな人にオススメ:ペナンで市場に行ってみたい、作りたいメニューが決まっている(日程の融通が効けばリクエストメニューで行ってくれる模様)、平野レミに会ってみたい、後片付けしたくない(洗い物は全部やってくれる)、送迎して欲しい。

こんな人は物足りないかも:材料はきっちり正確に計量したい、暑いのが苦手(扇風機はあるが屋外調理)

オススメ度の理由:5時間の講座なので日本の相場感覚では高くはないが、マレーシア相場なら観光地価格で少々高価に感じてしまった。
又、予約をする為に講座料金のうち10ドルをpaypalで事前に振り込む必要があり、日本の講座だと手数料で更に500円かかる。

難易度の理由:アプリではなくメールでのやりとりであり、問い合わせしてみないといつが空いているのか、価格についても分からない。思いついて明日行くというのは難しい。私は5日ほど前に予約。前日に旦那さんも追加で予約したら、私の場合は大丈夫でした。

その他細かい注意点:①結局、日本に住む人が慣れない油の多いメニュー2食分を食べたので、その後半日ほど体の中心部が不快だったりすごい眠気に襲われた。残しても大丈夫そうだったので、少食だったり胃腸に心配のある方は無理せず残すことをオススメしたい。

②申込はTripAdvisorやAirbnbは使えず、公式サイトなどから直接英文で問い合わせることになる。 私自身英語が赤ん坊レベルだが、申し込みから受講まで問題無く行えた。もし、リクエスト講座などを依頼する際は得意な方に手伝ってもらうと満足度の高い受講になるかもしれません。



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