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  • オルタナティブ・ボカロサウンド探訪

    音楽制作プラットフォーム・Soundmainのブログで連載していた『オルタナティブ・ボカロサウンド探訪』を、当該サイトのサービス終了に伴い転載。

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論考・コラム 【ユリイカ2023年12月号】混沌と速度、落差と歌――長谷川白紙といくつかのボカロ曲について(2023) 【ボーカロイド文化の現在地】拡大する「ボカロ」とそのゆくえ(2023) 【Soundmain】「ボカロっぽいロック」とは何なのか? サウンドパックから紐解くその特徴(2022) 【Real Sound】ボカロ曲の流行の変遷と「ボカロっぽさ」についての考察(連載/全7回/2020) インタビュー 【Soundmain】オルタナティブ・ボカロサウンド

    • 【後編】ボカロ文化と批評のあり方(についてのいくつかの所感)

      前編 自己批判とWikipediaについて 散々人にケチをつけておいて、お前はどうなんだと思うかもしれません。実際、私も過去にかなりのミスを犯しています。例えば、先述したドラムンベースについての言及。私も同じことをしています。私がReal Soundで連載していた「ボカロ曲の流行の変遷と「ボカロっぽさ」についての考察」から、じんについての文章を見てみましょう。 じん - メカクシコード(2011) うーん。確かにビートのパターンはドラムンベースですが、かなりギターも入

      • 【前編】ボカロ文化と批評のあり方(についてのいくつかの所感)

        この記事は、ボカロ文化についてのいくつかの批評を(批判的に)検討することで、ボカロ批評の現在地や課題を浮かび上がらせることを目指して執筆したものです。(2024/02/10追記) トンデモポップ論(への反論) 昨年12月にちょーく氏が発表した「カスによるカスのためのトンデモポップ論」は、一部のボカロ曲のリスナーの間で話題になりました。 この記事の主張を要約すると、次のようになるかと思います(以下、初出の引用は太字で表記します)。 1.lumoの楽曲に端を発する「トンデ

        • 「ボカロっぽいロック」とは何なのか? サウンドパックから紐解くその特徴

          音楽制作プラットフォーム・Soundmainのブログに寄稿した記事を、当該サイトのサービス終了に伴い転載。 初出:2022/09/22 Soundmain Storeに「Vocaloid」ジャンルのサウンドパックが新登場。聴いてみるとギターの感じやBPMなど、ロックサウンドをベースに確かに「ボカロっぽい」と感じるのだけど……そもそも「ボカロっぽい」って何なのか? その謎を探るべく、今回編集部ではSoundmain Blogでインタビュー連載「オルタナティブ・ボカロサウンド探

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        • 【後編】ボカロ文化と批評のあり方(についてのいくつかの所感)

        • 【前編】ボカロ文化と批評のあり方(についてのいくつかの所感)

        • 「ボカロっぽいロック」とは何なのか? サウンドパックから紐解くその特徴

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        • オルタナティブ・ボカロサウンド探訪
          9本

        記事

          アメリカ民謡研究会・Haniwaインタビュー 合成音声×ポエトリーリーディングで紡がれる、唯一無二の作風の根源に迫る

          このインタビュー記事は、音楽制作プラットフォーム・Soundmainのブログで連載されていた『オルタナティブ・ボカロサウンド探訪』を、当該サイトのサービス終了に伴いインタビュアー本人が転載したものです。 初出:2023/03/07 2007年の初音ミク発売以来、広がり続けているボカロカルチャー。大ヒット曲や国民的アーティストの輩出などによりますます一般化する中、本連載「オルタナティブ・ボカロサウンド探訪」では、そうした観点からはしばしば抜け落ちてしまうオルタナティブな表現を

          アメリカ民謡研究会・Haniwaインタビュー 合成音声×ポエトリーリーディングで紡がれる、唯一無二の作風の根源に迫る

          でんの子P インタビュー マニアックな要素をポップに聴かせる、ボーカロイド音楽ならではの「縛り」と作り方

          このインタビュー記事は、音楽制作プラットフォーム・Soundmainのブログで連載されていた『オルタナティブ・ボカロサウンド探訪』を、当該サイトのサービス終了に伴いインタビュアー本人が転載したものです。 初出:2023/01/20 2007年の初音ミク発売以来、広がり続けているボカロカルチャー。大ヒット曲や国民的アーティストの輩出などによりますます一般化する中、本連載ではそうした観点からはしばしば抜け落ちてしまうオルタナティブな表現を追求するボカロPにインタビュー。各々が持

          でんの子P インタビュー マニアックな要素をポップに聴かせる、ボーカロイド音楽ならではの「縛り」と作り方

          虻瀬犬 インタビュー カオティックで異国情緒薫るサウンド、ボカロだからこそ描ける「人間ではない」モノたちの世界

          このインタビュー記事は、音楽制作プラットフォーム・Soundmainのブログで連載されていた『オルタナティブ・ボカロサウンド探訪』を、当該サイトのサービス終了に伴いインタビュアー本人が転載したものです。 初出:2022/12/14 2007年の初音ミク発売以来、広がり続けているボカロカルチャー。大ヒット曲や国民的アーティストの輩出などによりますます一般化する中、本連載ではそうした観点からはしばしば抜け落ちてしまうオルタナティブな表現を追求するボカロPにインタビュー。各々が持

          虻瀬犬 インタビュー カオティックで異国情緒薫るサウンド、ボカロだからこそ描ける「人間ではない」モノたちの世界

          シャノン インタビュー ボカロは既存ジャンルの夢を見る? アニメMVも手がけるマルチクリエイターの思考法

          このインタビュー記事は、音楽制作プラットフォーム・Soundmainのブログで連載されていた『オルタナティブ・ボカロサウンド探訪』を、当該サイトのサービス終了に伴いインタビュアー本人が転載したものです。 初出:2022/11/04 2007年の初音ミク発売以来、広がり続けているボカロカルチャー。大ヒット曲や国民的アーティストの輩出などによりますます一般化する中、本連載ではそうした観点からはしばしば抜け落ちてしまうオルタナティブな表現を追求するボカロPにインタビュー。各々が持

          シャノン インタビュー ボカロは既存ジャンルの夢を見る? アニメMVも手がけるマルチクリエイターの思考法

          鈴木凹インタビュー コンセプト・批評・サンプリング――横断的スタイルは「音楽に詳しくなりたい」思いから

          このインタビュー記事は、音楽制作プラットフォーム・Soundmainのブログで連載されていた『オルタナティブ・ボカロサウンド探訪』を、当該サイトのサービス終了に伴いインタビュアー本人が転載したものです。 初出:2022/09/2 2007年の初音ミク発売以来、広がり続けているボカロカルチャー。大ヒット曲や国民的アーティストの輩出などによりますます一般化する中、本連載ではそうした観点からはしばしば抜け落ちてしまうオルタナティブな表現を追求するボカロPにインタビュー。各々が持つ

          鈴木凹インタビュー コンセプト・批評・サンプリング――横断的スタイルは「音楽に詳しくなりたい」思いから

          松傘インタビュー 「ミックホップ」ムーブメントの立役者が語る、ボカロによるラップの進化の可能性

          このインタビュー記事は、音楽制作プラットフォーム・Soundmainのブログで連載されていた『オルタナティブ・ボカロサウンド探訪』を、当該サイトのサービス終了に伴いインタビュアー本人が転載したものです。 初出:2022/08/24 2007年の初音ミク発売以来、広がり続けているボカロカルチャー。大ヒット曲や国民的アーティストの輩出などによりますます一般化する中、本連載ではそうした観点からはしばしば抜け落ちてしまうオルタナティブな表現を追求するボカロPにインタビュー。各々が持

          松傘インタビュー 「ミックホップ」ムーブメントの立役者が語る、ボカロによるラップの進化の可能性

          lumoインタビュー 「複雑かつポップ」な音楽性は、「未来からきた」ボーカロイドという存在に寄り添うために

          このインタビュー記事は、音楽制作プラットフォーム・Soundmainのブログで連載されていた『オルタナティブ・ボカロサウンド探訪』を、当該サイトのサービス終了に伴いインタビュアー本人が転載したものです。 初出:2022/07/15 2007年の初音ミク発売以来、広がり続けているボカロカルチャー。大ヒット曲や国民的アーティストの輩出などによりますます一般化する中、本連載ではそうした観点からはしばしば抜け落ちてしまうオルタナティブな表現を追求するボカロPにインタビュー。各々が持

          lumoインタビュー 「複雑かつポップ」な音楽性は、「未来からきた」ボーカロイドという存在に寄り添うために

          ヒッキーP インタビュー ボカロアングラシーンの重要人物が語る、「感情の音楽化」と現在のボカロシーン

          このインタビュー記事は、音楽制作プラットフォーム・Soundmainのブログで連載されていた『オルタナティブ・ボカロサウンド探訪』を、当該サイトのサービス終了に伴いインタビュアー本人が転載したものです。 初出:2022/06/10 2007年の初音ミク発売以来、広がり続けているボカロカルチャー。大ヒット曲や国民的アーティストの輩出などによりますます一般化する中、本連載ではそうした観点からはしばしば抜け落ちてしまうオルタナティブな表現を追求するボカロPにインタビュー。各々が持

          ヒッキーP インタビュー ボカロアングラシーンの重要人物が語る、「感情の音楽化」と現在のボカロシーン

          きくお インタビュー 海外リスナーも熱狂させる、極北のオルタナティブ・ボカロサウンドを生み出す思考回路に迫る

          このインタビュー記事は、音楽制作プラットフォーム・Soundmainのブログで連載されていた『オルタナティブ・ボカロサウンド探訪』を、当該サイトのサービス終了に伴いインタビュアー本人が転載したものです。 初出:2022/05/02 2007年の初音ミク発売から始まる15年ほどの歴史を通して、ボカロカルチャーは形を変えながらも広がり続けている。ボカロPとしての活動を出自に持つアーティストからはヒットメイカーが何人も生まれ、シーンの主な現場としてYouTubeが台頭。邦楽シーン

          きくお インタビュー 海外リスナーも熱狂させる、極北のオルタナティブ・ボカロサウンドを生み出す思考回路に迫る

          [寄稿]『ボーカロイド文化の現在地』

          ボカロ系評論同人誌『ボーカロイド文化の現在地』に「拡大する「ボカロ」とそのゆくえ」という論考を寄稿しました。 近年「ボカロ」という言葉が指し示す範囲が拡大しているのではないかという意識のもと、合成音声エンジン、楽曲を視聴するプラットフォーム、楽曲を制作するコミュニティ、メディアでの言葉の用法など、様々な拡大例をリアルタイムのトピックを中心にまとめています。 こうした言葉の拡大を取り扱うためには、そもそもの定義を明らかにしなければなりません。そのため本稿では、前半では大づか

          [寄稿]『ボーカロイド文化の現在地』

          合成音声音楽(ボカロ曲)の新曲やニュースをピックアップするブログをはじめました。 https://tvftr.hatenablog.com/ またnoteでは毎回の告知はしていませんが、インタビューの方も月一ほどで更新されています。こちらもぜひ。 https://note.com/lf_flat/n/ncef47a34834a

          合成音声音楽(ボカロ曲)の新曲やニュースをピックアップするブログをはじめました。 https://tvftr.hatenablog.com/ またnoteでは毎回の告知はしていませんが、インタビューの方も月一ほどで更新されています。こちらもぜひ。 https://note.com/lf_flat/n/ncef47a34834a

          [寄稿]『合成音声音楽の世界2021』

          昨年に引き続き、Stripelessより刊行された同人書籍『合成音声音楽の世界2021』に参加いたしました。今年は選曲・選盤と、計9作品のレビュー執筆を担当しています。 販売ページ(冊子版+PDF版) 具体的な書籍の趣旨については昨年の告知記事をご覧ください。

          [寄稿]『合成音声音楽の世界2021』