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[寄稿]『ボーカロイド文化の現在地』

ボカロ系評論同人誌『ボーカロイド文化の現在地』に「拡大する「ボカロ」とそのゆくえ」という論考を寄稿しました。

近年「ボカロ」という言葉が指し示す範囲が拡大しているのではないかという意識のもと、合成音声エンジン、楽曲を視聴するプラットフォーム、楽曲を制作するコミュニティ、メディアでの言葉の用法など、様々な拡大例をリアルタイムのトピックを中心にまとめています。

こうした言葉の拡大を取り扱うためには、そもそもの定義を明らかにしなければなりません。そのため本稿では、前半では大づかみに「ボカロ」や「ボカロ曲」という枠組みの成り立ちや定義に触れたうえで、中盤で様々な拡大の実例を挙げ、後半ではこのまま「ボカロ」という枠組みが拡大を続けた場合に考えられるメリットとデメリットを見ていくという、過去-現在-未来を取り扱った論考となっています。文字数は1万字ほどと特別多くはありませんが、ここ1、2年ほどの間に考えたりメモしてきたことを凝縮した内容になりました。

目次は次のようになっています。各種論考をはじめ、インタビューやイラストなど、全350ページ超えの内容となっているようです(ボカロMVは論じられる機会が少ないため、個人的には映像論が気になっています)。

11月11日(土)に東京流通センターで開催される文学フリマ東京37にて初頒布、通販も以下のページで受け付けています。よろしくお願いします。


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