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娯楽化した正義のヒーローが出すドーパミンを受け流す合気道


正義は娯楽です。
正義だとする立場を利用して、相手を攻撃する正当性を味わう爽快感。たとえ暴力を振らなくても、相手を追い詰めて困らせることによる快楽はドーパミンが出てます。
生存競争に打ち勝ち生き残った脳みそは、相手より優位に立つことで快楽が出るような仕組みになってます。

正義を利用した娯楽。
大きいところでは、宗教戦争、思想によるファシストや共産主義、民主主義を広めるとして他国を攻撃する正義の押し売りもあります。
日常的なところでは、常識と言う名の正義を使って、ちょっとした異論でさえ大して考えずに否定して優位に立ちます。
結果的ないじめや差別につながり、相手の正当性を否定し、自分の正当性を疑わないからこその原因です。

こういった、「正義は娯楽ですよ」と揶揄して攻撃してる娯楽性もあります。はい、自覚してます。なのでほどほどにしておきます。

しかし、考えると結構根深いです。
子供の頃から、アニメなどで正当なヒロインやヒーローが、もっともらしいうんちくを垂れて、守るという名の攻撃をしているのを見て、何かの溜飲を下げてます。正義が娯楽化してます。
正当な主人公でなければ人にあらず、スクールカーストの序列が出来るのも、これに起因しますね。
これに反して、暗い覇気がない主人公アニメがオタク向けによくありますが、これもオタクのレジスタンス正当性を主張する正義化してます。

また、著名人に対する炎上は言うに及ばずですね。自分の考えが全ての人の共通する正義のように錯覚し、それに反する人への攻撃はドーパミンが出まくるのでしょう。

このように、正義は娯楽なのですが、でも、社会悪が自分の立場を追い詰めてくるのだから、自分が考える正当性を持って自分を守る攻撃性を出さなきゃいけない側面もあるから、この社会はややこしいです。

合気道は、相手の攻撃を利用して制御し、無力化する技術ですよね。
円を描く動きで融通無碍に相手の攻撃を受け流し、その力を無力化する。
地球上に存在する重力を利用し、相手の重心を感じ、自分の重心を合わせていく。気を合わす。
やはり合気道は格闘技とは言えませんし、武道の中でも異質です。空手は防御だと言い訳してますがやはり攻撃で相手を殺す武道です。
この合気道の、かわし、さけて、逃していく、これを精神的に行うことで、悪意の人からだけでなく、正義の人からも受け流すことができるかもしれませんね。
合気道のいろいろ見るんですが、技術的な事は技術の奥ゆく排他性があって、精神的な事は説教臭かったり右翼的すぎたり観念的すぎたり、いろいろありますね。

正義マンからかわし受け流す免許皆伝の道は遠いです。

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