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キューバへの道のりwith Baby

前回の産後2ヶ月でキューバ旅の続き

そんなこんなで意を決して私たち3人はキューバへ向かった。

まず、難関だったのが荷物。

行きも帰りも大荷物だったワケは、

キューバでは物がなかなか買えない

と聞いたからである。

私はいつも旅に出る時は出来るだけ身軽に、

買えるものは向こうで買う。

というスタンスできたのだけど、

この国ばかりは用意周到にしないといけないらしい。

赤ちゃんのミルク、おむつ、お尻拭き、トイレットペーパー、ティッシュペーパー、洗剤…

計算が苦手なので逆算が大変だった。

日本じゃすぐ手に入るものが物資不足により簡単には買えないとのこと。

その時はそれがどういうことなのかピンとこなかった。

今まで海外には16ヵ国以上は行ったけど、

社会主義国は初めてで、また南米(ラテン)も初めてだった。


キューバへの行き方は東京からだと

おそらくほとんどの日本人は主にカナダ経由。

私達はキューバ人旦那のビザの関係でメキシコ経由でのフライトとなった。
(カナダ経由にするにはパスポートをフィリピンに送る手続きなど超難関な手間とお金がかかる)

まず、成田空港で驚いたのは、

綺麗な授乳室にはミルクを作る為のお湯が適温で用意されており、

授乳部屋にはちゃんとドアがあってプライベート空間が守られていて感動した。

チェックインの際には、

ベビーの為の配慮がしっかりなされていて、赤ちゃんベッドのキャビネットと、広々快適な席を用意してもらった。

(これが当たり前と思ってたが、帰りはそうでなかったので日本で当たり前の"配慮"というものは世界の常識ではないことを後から知る)

飛行機の中では初めてのベビーとの旅。

生後2ヶ月半のベビーは、便秘気味だったのに

機内では💩を溢れるほどたっぷり3回して、予想外過ぎてかなりテンパった。笑

私達夫婦ははほぼ寝れず。

それでもベビーは穏やかだったので助かった。

無事、メキシコまで14時間。

ここからが長かった。

トランジット7時間待ち。

一体どう時間を潰せば良いものか…


メキシコ降り立った瞬間

空気感がかなり日本と違うのを感じて戸惑った。

妊婦になって以来、場所の空気感、エネルギー、匂い…

そういったものに、ものすごく敏感になり

今まで行けたほとんどの場所に出向けなくなっていた。

妊娠5ヶ月、ようやくつわりが落ち着いた喜びで久々に遠出をした時のこと、
プロのパーカッショニストである旦那が演奏するライブに出向いた帰り、某有名アーティストのベンツに乗せていただくことになった。
そんな光栄な!と楽しくお話ししてたのだが途中からとんでもなく具合が悪くなり、なんと某有名アーティストのベンツでリバース。という最低最悪な記憶がある。。

その後も、2回ほど妊娠中に家族で旅行したものの、妊婦体ではとにかく車も遠出も何もかもが苦しく不快で、全然楽しめなかった。

そんなこんなで約1年間引きこもり。

からの脱出が、

まさかの世界の裏側、30時間のキューバ旅となった。

産後2ヶ月でいきなり挑戦し過ぎだろ

と我ながら自分に突っ込みたい。


授乳室を探すも見当たらない。

どうやらアレは、世界共通の部屋ではないらしい。

仕方がないから丸見えの搭乗ゲートの椅子で布で隠しながら、疲れて泣きじゃくるベビーをあやしながら授乳した。

(この時、日本の空港の清潔さや配慮に心の底から感謝した)

この時点で寝不足と疲労が限界を迎え、2人とも意識朦朧としていた。

あんなに長く苦しい待ち時間はこれからの人生これが最後と願うし、誓う。

ようやく搭乗。

あともう少しでキューバ!!!

頑張れ自分!!!
頑張れ旦那!!!
頑張れベイビー!!!!

なんと、通された席は

超絶狭いど真ん中のぎゅうぎゅうの席だった。

もちろんベイビーの為のキャビネットもなし。

さらに、そこだけ後ろが倒せない席だった。

抱っこしたまま身動きとれない。

く、苦しい。。

な、泣きたい…

何かの人種差別とかでしょうか???


配慮とか、思いやりって日本にいると当たり前に感じてしまうけど、

日本の常識は世界の非常識

だった。

約2年ぶりに日本を出たら、それをすっかり忘れていたけれど。

あらためて、

私達は凄い国に住んでいるんだと思った。


「次から君はリアとカナダ経由で来なね」
「キューバ人には選択肢はないから。」

世界最強のパスポートを持つ私と、
世界最弱のパスポートを持つ旦那。

私には選択肢はあるけど、
彼にはない。

これがどういうことなのか、

私達は生まれてこの方、

母国のせいで世界で不利を感じたり、苦しめられたことがない。

彼は常にそこを背負っている。

彼と結婚したということは、私も背負っているということになるのか…

この事の重大さは、

その後のキューバで存分に味わうことになる。

人生を大きく変える壮絶なキューバの暮らしが待っていることはまだ知る余地もなく…



続く…


基本的にリアがご機嫌なので救われたなぁ。
癒されたなぁ


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