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LOVE IS BLIND JAPAN前半戦、なんでこんなに面白いのか

妻ともどもnetflixの恋愛リアリティショー「LOVE IS BLIND JAPAN」にはまっている。
元々はアメリカの番組を日本に持ってきたもので、複数名の男女が番組の中でパートナーを見つけ、結婚していくまでの人間模様を描いていく。
構成は大きく前半と後半に分かれていて、前半の方にこの番組の特長がある。
男女は、お互いの顔が見えない状態で、一対一の会話を通してでしかお互いのことを知れないのだ。色々な参加者とそれぞれ、一対一の「会話だけのデート」を重ねていって、心が決まったところで、意中の相手にプロポーズをする。プロポーズが成就し、婚約成立となったところで初めてお互いの顔が見られる。ここまでが前半だ。
後半では、実際に婚約したカップルの同棲生活を追っていく。現実の暮らしので、プロポーズ時点でのお互いの考え方・感じ方が変わるのか、変わらないのか?を描いていくらしい(後半はまだ見ていない)。

前半の6話まで見たが、新鮮な感じで結構面白い。
以下、何がそんなに面白いのか?をまとめてみた。

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【見どころ① 同性グループ内でのコミュニケーション】
セットは[男部屋(大部屋)]--[会話用の小部屋たち]--[女部屋(女部屋)]という構成になっていて、同性同士は顔を見ながら気軽にコミュニケーションが取れる。そして、デートの時間になったら、各々会話用の小部屋に入っていき、会話を楽しむ、という流れだ。
異性について情報を得る機会と言えば、数回の会話しかない。顔も見えないしどこかに出かけて1日過ごせるわけでもない。極端に情報が限られる中で、自然と全員の好みがかなり散っていく。好みがカブることもあるにはあるが「圧倒的大人気の〇〇さん」のような存在は出ない。
すると、同性同士で「〇〇さんについてどう思った?私はいいと思っているんだけど、何か気になるようなポイントあるかな?」的な、互助的なコミュニケーションがかなり産まれてくるのだ。
その流れでお互いの恋愛観・結婚観をしあうような、人のコイバナをのぞき見しているようなシーンになったり、「〇〇さん、誰に対しても同じような殺し文句を使っているよ」的な、急なライアーゲーム展開になったりする。
この各大部屋内でのコミュニケーションが、結構見どころとして面白い。パートナーよりもむしろ良き同性の友人が見つかっているんじゃないか?というような印象だ。

【見どころ② 恋愛観や人生観の言語化】
互いの顔が見えない、デートもできない、会話だけでプロポーズをする、とう環境下で、結構互いに切り込んだコミュニケーションが頻発する。
「どんな家族になりたいと思っている?」という議論だったり「実は自分には凄くコンプレックスがあって…」というような開示だったりがホイホイ出てくる。
恋愛や結婚をめぐる「こうありたい」「こうあってきた」的な言語化をハイペースでしながら相手を探っていく様子は、会話劇を見ているような楽しみさえちょっとある。
他の恋愛ショーでありがちな、とりあえず二人で歩いて、ストリートフードを食べて楽しそうに微笑みあう 的なショットが全て無くて、代わりに「どう思っている?」「こう考えている」の会話で埋められているような感じだ。見ながら「わかるー」だとか「それはおかしい」だとかの突っ込みを入れられる機会が多くて楽しい

【見どころ③ 自分と向き合うシリアスさ】
顔が見えない中で、会話だけで評価されるというのは、誤解を恐れずめちゃくちゃ短絡的に言えば「自分の人間性をプレゼンテーションしている」という状態だと思う。
回が進むごとに、カップルが成立する場合もあれば、うまく成立しない・相手からお断りされるシーンも出てくるのだが、視聴者側で見ている限り、重さがハンパない。だんだん「自分ってなんなんだろう」という話が出てきて、途中で男女の会話が、デートと言うよりシリアスな悩み相談のような様子になることもある。それを楽しむ、と書いたら悪趣味なニュアンスになりそうだが、視ていて結構独特のシーンだなとは思う。
ネガではなくてポジの方で言えば、参加者たちが、自分の良さってなんだろう?それをどう会話の中でプレゼンテーションしよう?を戦略だてていく様子は面白い。もはや自己分析の世界だ

ということで結構楽しんでいるLOVE IS BLIND。後半戦も楽しく見ようと思います

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