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【子育て】我が家のわかめちゃん

新しいキャラの誕生だ。
我が家にわかめちゃんがやってきた。

実は数日前から私は悩んでいた。

中学3年生の息子は『ヒゲ息子』と呼ぶことにして、面白い会話があれば忘れないうちに書き留める。

しかし、妹のほうはしっかりしているからなのか、書きたくてもなかなかネタがないのだ。

そこで、まずは彼女に、ヒゲ息子に匹敵するような名前があれば、なんというか、こう、日々の何げない会話も2割増しぐらいで面白くなるのかなぁと下衆なことを思っていたのだ。

そしたら、それはある日突然やってきた。

ことの次第はこんな感じだ。

小学校5年生の娘はこの自粛期間にたくさんの料理を学んだ。

卵焼きや、お菓子作りや、味噌汁など毎日何かしらこしらえる。当然、材料やメーカーにも詳しくなった。

そして、事件は白昼のスーパーで起こった。

娘と2人、夕飯の材料をカゴに入れていたその時、娘が大きな声で叫んだ。

「ママ、わかめ買わなきゃ!ほら、あそこにふるえるわかめちゃんがあるよ!

へぇ〜。
『ふるえるわかめちゃん』だなんて、そんなワカメが売ってるんだ〜。
面白いネーミングだねぇ〜。

と、一瞬ほのぼのしたのだが、陳列棚を見るとそこにずらり並んでいたのは『ふえるわかめちゃん』だった。

わかめは増えても震えない。
そりゃそうだ。

母、笑いを堪えるのに必死だった。

かくして、我が家にわかめちゃんが誕生した。
彼女はこれから『わかめちゃん』だ。

帰宅して味噌汁を食べながら、ことの顛末をヒゲ息子に話す。

ヒゲ息子は嬉しそうに味噌汁の中でダラリとしたわかめを箸で掴み、ユラユラと揺らしながら

「わ、わかめが震えてる〜。」とわかめちゃんをちゃかす。

わかめちゃん本人は、最近目が悪くなっただけなのに!、と、むくれている。パッと見ですぐ口にするからいけない。

わかめは増えても震えない。

ただ、震えるほどおかしかったのはこの日の紛れもない事実である。

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