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知らぬ間に差別する怖さ

SNSの発達によって身近な社会問題を発信しやすい時代になりました。
自分の意見をストレートに発信できるようになったメリットがある反面、
簡単であるが故にデリケートな所まで考えが至らないままの文面が目立つようにもなっています。
今回はそんなテーマで書かせていただきます。


森を見て木を見ない発言

ほんの一例ですが頻繁に問題定義されている以下のケースでのお話です。

・女性専用車両について
・喫煙マナーについて
・駅のホームでの鉄道マニアのマナーについて

こういった問題の議論がされている場でよく目にするのが以下のような意見です。
・男が痴漢するから女性専用車両が出来た。ゆえに男が悪い。
・喫煙エリア以外で吸う人がいる。ゆえに喫煙者が悪い。
・駅員の注意を無視して運行を乱す。ゆえに鉄道マニアが悪い。

一見間違ってないように思えるのですが、意見としては少々括りが大き過ぎるように思います。

痴漢するのは大抵の場合男ですから男が悪いというのは間違っていないのですが、痴漢をしない男性までも含めてしまっています。
どこまで正確なデータかは分かりませんが、20代から60代の男性のうち約1割の人が痴漢をしたことがあるという結果が公表されているようです。
(モニタス社が運営するアンケートサイト「Qzoo」モニター)
これは言い換えれば9割の男性が痴漢をしていないという事になります。

ですので、男が悪いのではなく「痴漢する人」が悪いのです。

喫煙マナーについても同様に、喫煙者が悪いのではなく、
マナーを守らない人が悪い。
鉄道マニアが悪いのではなく、こちらもマナーを守らない人が悪い
のです。

細かい事かもしれませんが、この辺りをきっちり区別しないと差別になりかねませんので注意が必要です。


日韓問題について

これもかなりデリケートな例え話になります。

例えば慰安婦問題や徴用工問題がよくメディアで取り上げられていますが、
私たちが抗議する相手は国であり、人ではありません。
さらに言えば「教育」です。

日本人だと偽って海外で問題を起こす、サッカーの試合で危険な行為を連発する、不買運動を起こすなど、正直に言えば森を見て判断してしまいそうな事が沢山おきていますが、僕の身近にいる韓国人の友人は本当に良い人達ばかりです。
国際結婚をしている方もいます。

まだ会ったこともない、ましてや名前も何も知らない相手をまとめて嫌うというのは、そういった意味でナンセンスだなと僕は思っています。

たまたま食べたリンゴが腐っていたから、リンゴ自体を嫌いになる事はありません。腐ったものを嫌いになればいいんです。


心に思うのは自由

言論の自由はありますので勿論そのまま発信しても問題ありません。

ただ少し、一歩立ち止まって考えてから発信することがこれからの時代は必要になってくると思います。

自分の発言は誤解を招きやすいけど言いたい!
そんな時もあるでしょう。
人間だもの。

そういう時は、心で叫ぶに留めておくのが損をしないやり方です。




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