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心の正しい見つけ方 | コンセプチュアルスキル


心の存在、居場所を意識したことありますか?


そんなことを考えて何になるのか。
正解なんてないでしょう?

…その通りです。
ただ、世の中は正解がない課題ばかりです。
正解がないことにこそ、”本質”があると考えています。

コンセプチュアルスキル

知識や情報などを体系的に組み合わせ、複雑な事象を概念化することにより、物事の本質を把握する能力。
コンセプチュアル・スキルは概念化能力とも言われ、抽象的な考えや物事の大枠を理解する力を指す。具体的には論理思考力、問題解決力、応用力などが挙げられる。

グロービズ経営大学院

この記事は、心の存在をテーマにしたコンセプチュアル的思考の整理です。

▶この記事を書いた人


とは、その輪郭は目に見えないけれど、人間の内にみな等しく備わっています。
一体、心の正体な何なのか。それはどこにあるのか。体内臓器なのか。

▶ロジカルシンキング(論理)

進化心理学では、”神経””脳活動”という定義があります。

ざっと乱暴な言い方になってしまいますが…
「神経細胞集団が、沸き起こった感情を知覚し、判断・処理して行動などへ表出させている」という論理です。

②”腸が心や潜在的な感情を記憶する”という東洋医学由来の考え方もあるようです。

ヒトが、受精卵から胎児になるとき、一番最初にできる臓器は”腸”です。
脳機能より先に腸ができるので、ヒトの生得的な感情は腸が覚えているという論理。
一次感情である「怒り」を表現する言葉で「腹が立つ」と慣用句を用いるのもその名残という考え方のようです。

③ソマティック心理学では、過去の感情はカラダに刻まれるという定義があります。
カウンセリングのアプローチだけで十分ではない場合、カラダに対するボディワークで治療するという理論。

これは、個人的には手続き記憶とも関連すると思います。
例えば、自転車に乗れる人は常日頃から訓練を怠らない…わけではありません。
子供のころに乗れた経験をカラダが覚えており、しばらく自転車に乗っていなくても、いざ自転車に乗ろうとしたときにカラダの手続き記憶が表出して乗れるというもの。
要は、意識して言語化できないけれども、きっかけがあれば自動的に身体反応が起きることを言います。

▶クリティカルシンキング(否定)

①「心=脳神経」
進化心理学的定義で、完結していいでしょうか。

その昔、統合失調症や双極性障害は原因不明の疾患であり、治療法が確立される前は恐ろしい治療が行われていました。
精神疾患を脳の機能異常と捉えて、脳の一部分を切除する外科手術を行ったり、目から脳へ電気刺激を与えて”脳を治療”しようとしたようです。
この定義で完結してしまうと、その恐ろしい治療が正しいアプローチとされます。

②「心=腸」
腸が心の居場所として、完結していいでしょうか。

東洋医学は、科学に基づかない明確に言語化できない要素を含みますので、明確に否定することはないのですが。
例えば、脳ができる前の胎児に“感情”が備わっているのかは定かではありませんし(確かめる術なし)
怒りを表す慣用句は“腹”以外にも、“頭に来る”とかもありますね。
 
「心=カラダ」
ソマティック心理学は科学に基づいた心理学であり、トラウマなどカラダが強烈に記憶してしまった手続き記憶は存在します。
ただ、この定義だけで完結してしまうとカウンセリングを否定することになりますが、カウンセリングでしかアプローチできないこともあります。

▶ラテラルシンキング(水平思考)

①②③はどれも正しいが、それだけでは十分ではないとなります。

これらを水平展開して、私個人の結論としては「心はあらゆる細部に宿る」と思考するに至りました。

だからこそ〇〇心理学といったが派生的な学問がたくさん産まれているとも考えられます。
心を学ぶとき、視野を狭くしたらいかんのだな…と再認識しました。


あとがき

現在の本業(インフラ業界)では、企画立案の仕事を長く経験してきました。
そこでは、課題に対して「明確化・具体化」するスキルが求められます。
課題をブレイクダウンして、データや客観的事実から課題の本質を見極め(イシューともいわれる)、正しく対策を立案する。
その思考は、本業で磨かせてもらったと思います。
わりとフレームワークは好きです。
 
ただ、これから先の進む道では、コンセプチュアル的思考の方が価値あると考えています。
コンセプチュアル的に概念化・抽象化して、冷静に柔軟に実行する。
これから磨いていきたいスキルです。
 
最後までお目通しいただき、ありがとうございました。

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