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個人事業主のための「税/保険/お金」のはなし~⑤しないと100%損する手続き

こんにちは。ライフリテラシーの加藤です。
個人事業主のみなさんに、明日から役立つ「税/保険/お金」について、やさしくお伝えしています(^^)/

今回もひき続き「年金」のはなしです。


いきなりこの回から読むとむずかしいかもしれません。
はじめての方は、 ↓ ➀から順番にお読みください。

前回「年金」には、3つの保険がついていて、高齢になったとき以外にもお金を受けとれること、会社員などにくらべるとほかの保障が少ないため

「個人事業主の方は、国民年金にはかならず入りましょう」

と、お伝えしました。

■「保険料が払えないとき」の処方箋


しかし、令和5年度現在の年金保険料は、ひと月¥16,520

高いです(-_-;)

「払ってこなかった」という方がいらっしゃるかもしれませんし、そうでない方もこの先支払いがきびしい時期がくるかもしれません。
そのような場合、どうすればいいのでしょうか?

1. 追納(未納の保険料をあとから納める)
2. 分納(未納の保険料を分割して納める)
3. 猶予(保険料の納付を待ってもらう)
4. 減免(保険料を減らしてもらう)
5. 免除(保険料を納めなくてよい)

という方法があります。
どれかは収入や状況などによってもちがいます。
減免や免除は、将来もらえるお金が減る場合がありますが、該当される方は、市区町村役場か年金事務所で相談 しましょう。

また支払いがおくれると延滞金が加算されるため、早めに行くことも大事です。

こちらを参考にしてください。

■この手続きをしないと、100%損をする


ここからが非常に大事なのですが、

「保険料は払ってません」そして、
「これらの手続きもしませんでした」という人は

かならず損をします

なぜかというと、
年金はわたしたちが納めている保険料では、すでにまったく足りていません。かなりの税金が投入されているのです。

つまり、

「保険料」として払っていなくても、
「税」としては払っている

というわけです。
代表的なのが消費税です。2019年に8%から10%に引き上げられたときに、政府からは

「社会保障(年金や健康保険など)の財源のため」

という説明がありましたね。
毎日買い物をするたびに、年金(税)を払っているような感じです。

なにもしないと、税として納めていた分ももどってこないのです。

たとえば同じように保険料を払わない場合でも

放置 ⇒  未納または滞納 /年金未加入⇒  支給されるお金0円
免除手続きをした ⇒  加入期間として計算⇒  一定の金額は支給される

このような差になります。

■「加入期間」にも注意


納付は口座振替をえらぶようにしましょう。
お伝えしたように、支払いが遅れると延滞金がプラスされること、そしてもうひとつ

加入期間が10年に満たないと、受けとる権利がない

点にも注意が必要で、
支払いを「遅れない」「忘れない」が、なによりも大事だからです。

年金は
口座振替で払い
、支払いがきびしいと気づいたら
すぐに市区町村役場に、相談にいく

がベストです。

!(^^)!
みなさま、おつかれさまでした。「年金編」はこれで終了です。
ここまでわかればきっと大丈夫です。

つぎのステップとして

「節税につながる年金のはなし」
「年金をふやす、おすすめの方法」

などがありますが応用編になるので、連載の最後の方にお伝えしようと思います。

次回からは「健康保険」を学びましょう!


✿今日のポイント✿

■ 年金には、「税金が投入」されている
■ 「口座振替」で支払う
■ 支払いがきびしそうな場合は、「市区町村役場へすぐに相談」に行く
■ 受給資格は「加入期間10年以上」


≪執筆者 加藤千晃≫
ライフリテラシー代表/2級ファイナンシャルプランニング技能士(AFP)

約10年間、企業の管理部門に勤務。労務・税・社会保障制度の知識の重要性を痛感し、ゲーム教材の構想を練る。
社会生活を送るうえでの基礎知識「ライフリテラシー」を提唱し、ビジネスコンペでの事業認定を機に起業。
2015年「入門!ライフ・リテラシーゲーム」(15歳~)
2020年「挑戦!ライフ・リテラシーゲーム」(10歳~)開発。
現在はゲーム販売・レンタルの他、教育機関や企業で研修、セミナーなどを行っている。


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