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個人事業主のための「税/保険/お金」のはなし~④年金で得られるホントの安心とは?

こんにちは。ライフリテラシーの加藤です。
個人事業主のみなさんに、明日から役立つ「税/保険/お金」について、やさしくお伝えしています。

今回からはさらにくわしく「社会保険」と「税」、それぞれをみていきます。
わかるとかなりのレベルアップになりますので、がんばりましょう(^^)/


ただ、いきなりこの回から読むとむずかしいかもしれません。
わかりやすくなる順番で書いていますので、はじめての方は、 ↓ ➀から順番にお読みください。

■「高齢になった時しかもらえない」は、うそ⁉


まずは前回勉強した「社会保険」のなかで、

個人事業主にとって、実はとくに重要な保険「年金」

からみていきましょう。

テレビやインターネットでは不正確な情報が多く、誤解があったり、きちんとしたしくみや保障内容が伝わっていなかったりします。
このため、

「年金は払わない!」と、加入しない選択をされている方がいらっしゃるかもしれません。

「だって、高齢にならないともらえないから」

という理由が多いのではないでしょうか?
しかしこれは正しい知識ではありません。前回お伝えたように、

年金は、収入がなくなったときの備えです。正確に言うと、

高齢や障害などで、はたらけなくなったときの備え なのです。

■1つの保険料で、「3つの保障」が得られる


年金がうけとれるのは、以下の場合です。

1.高齢ではたらけなくなったとき(老齢年金)
2.病気やけがなどで障害を持ち、はたらけなくなったとき(障害年金)
3.一家の大黒柱が死亡したとき(遺族年金)
※残された家族に支給される

「高齢になった時にもらえる」は、老齢年金のことです。実は、ほかに2つも保障がついているのです。

この3つの保障は、別々に加入するのではありません。ひとつの年金保険料で、得られるものです。

特に個人事業主の方たちに知っておいていただきたいのが、障害年金の存在です。

病気やケガなどで障害を持つ可能性はだれにでもありますが、交通事故のリスクは、特に配送業や運送業の方は高いでしょう。
スポーツ選手など、からだを使う仕事も、そうでない方にくらべるとケガをする可能性が高いかもしれません。

もしもそうなった場合、退職金や労災、雇用保険(これらは、あとの回でお伝えします)がない個人事業主は、セーフティーネットがより少ないと言えます。

もちろん障害年金ですべての生活がまかなえるわけではありませんし、障害の程度によっても金額に差があります。
しかし若ければ若いほどその後の人生は当然長くなるので、

一生涯一定のお金が入ってくる

これはとても大きいと思いませんか?

年金は貯金ではなく、あくまで「保険」です。もしもの時に備えるものなのです。しかも国がおこなっている、「倒産する確率が一番低い保険会社の商品」とも言えるかもしれません。

手続きは年金事務所か、市区町村役場でできます。個人事業主の方は、かならず加入しましょう。

■保険料が払えないとき


年金は、正式には「国民年金」と言います。

日本国内に住んでいる20歳以上60歳未満のすべての人が加入して、国民全体で支えあうので「国民年金」です。

令和5年度のひと月の保険料は、¥16,520

高いです…

「入りたくても、入れない」という方やいままで払ってこなかったという方がいらっしゃるかもしれません。

その場合はどうすればいいのか?長くなってしまったので、次回に続きます('ω')ノ


✿今日のポイント✿
■「国民年金」は1つの保険料で3つの安心が得られる。とくに障害年金は大事。
■個人事業主は、かならず加入しよう


≪執筆者 加藤千晃≫
ライフリテラシー代表/2級ファイナンシャルプランニング技能士(AFP)

約10年間、企業の管理部門に勤務。労務・税・社会保障制度の知識の重要性を痛感し、ゲーム教材の構想を練る。
社会生活を送るうえでの基礎知識「ライフリテラシー」を提唱し、ビジネスコンペでの事業認定を機に起業。
2015年「入門!ライフ・リテラシーゲーム」
2020年「挑戦!ライフ・リテラシーゲーム」開発。
現在はゲーム販売・レンタルの他、教育機関や企業で研修、セミナーなどを行っている。


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