日本庭園を眺めて茶道
「雨の中よくいらっしゃいました」
と迎えてくださった方に案内されて入ったお部屋には
掛け軸とお花のみ。
テーブルも座布団もない清らかなお部屋でした。
緑を眺めながらいただくお茶は少量で
味わうには十分の
お菓子がとっても美味しい量。
木造の日本家屋というのは
雨音がとても大きく聞こえます。
耳を澄ませて聴きました。
音も
空気も
身体も。
何もない空間は
今
この今をクリアーにして
体はおうちに包まれながら
自然と一体となっていく。
日本の伝統的なお部屋のインテリアは
足していかない。
引いて
磨いて
今ここにあるものを広げていく。
帰りに
駅に向かう現実の雑踏の中で
茶道に関するいろんな記憶が…
子どもの頃のこと
最近読んだ本のこと
一気に思い出して
高揚しながら茶道の豊かさに心が喜びに満ちていました。