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【高齢者ケア・リハ】高齢者には親切に…は本当に正しい倫理観なのか?

要介護高齢者は介護保険サービスにお世話と受け身のリハビリ(マッサージや関節可動域訓練、歩くではなく歩かされ練習)を期待されることがあります。


職員はご利用者に動いてもらうことや能動性をもってもらうようケア・リハを進めていきます。

このようにご利用者と職員の考えが真逆のことがあるんですよね。


まずもってこのギャップをどう埋めるかはサービス利用前の『説明』とサービス利用時の『実行』が肝心要になります。


『自律支援サービスの実行』が伴わないと、お世話が当たり前になり、ご利用者は考えず動かなくなります。


また、説明不足であると


「あの人は世話してもらって、なんで私はしてくれないの?」


「前の施設ではリハビリで肩を揉んでくれたのに、ここはそんなんがないな。」


となりがちです。


説明と実行をひたすら行ってそれが当たり前な世の中になるといいですね。


また『高齢者にはやさしく』という倫理観・道徳観から派生する高齢者当人の『やってもらって当然』という思考は


平均寿命が短く、人の手を借りて生活する期間が短かった時代には合っていたかもしれません。


しかし平均寿命が伸びた現在、


『高齢者への優しさ』も


『無闇やたらに手を差し伸べる』ではなく


『必要なときに手を差し伸べる』


という道徳観に変化すべきと考えます。


「高齢になっても、要介護になってもお世話を受けるだけじゃなく自分が動かないといけない


それは自分のためでもあり、他者に迷惑をかけない生き方なんや。」という考えが広まればいいな、と思います。


そのフォローするために介護保険サービスが存在してるんだと思います。

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