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2022.5月(10冊ログ)

毎月、読んだ本から「10冊」紹介しています。

1. #わけるとつなぐ  これ以上シンプルにできない「論理思考」の講義

わける と つなぐ のすごさよ。論理思考アレルギーは治りました。人生に起こる毎日の問題を解決する方法であり、自分の選択、親子・夫婦の考え方をすり合わせるのにすごく役立ちます。

ビジネスだけでなく、日常で壁や意見の対立にぶつかったときに、「乗り越えたい気持ちを引き出すこと」と「乗り越える手段を考えて選ぶこと」ができる思考法。お金の勉強と同じで、考える方法も親が対話の中で伝えていけば子どもも自分で「ちゃんと考える」ことができるようになるのかもしれない。

2. #言語表現法講義

むすんで ひらく のすごさよ。その人にしか書けないことを誰にでもわかるように書くという序盤に衝撃を受けました。これは実際の大学講義内容の本で、生徒たちの文章添削や参考文献を通じて勉強していける本です。

コピペという環境がなかったら、人間はもっと文章を「自分の意見を考え抜いて文字に起こす」ことに向き合っていたかもしれない。自分が言語で表現した文章を読んだ相手から「あなたはこう考えたんですね」と言われて一致するのか?ということ。単語だけじゃなくて、まさに言語表現の方法でニュアンスを的確に伝えることができることを知った。

3. #農ガール 、農ライフ

自分のキャリアとか、人生とか、自分は何者かとか、ゴチャゴチャごちゃごちゃ考えているなら、この本を読むと良いかもしれません。安心安全に生きていくことの打ち手を整理すると、進むことが見えてきます。

主人公の女性が仕事をなくし、同棲を解消することからスタート、そこから家と仕事を確保するために農業を選ぶ物語。出会う女性たちがそれぞれの価値観をぶつけ合いながら、自分の生きるための選択をする。一生懸命な彼女たちに元気をもらえるし、「農ガール」マネタイズ戦略も面白かった。根底にある「生きる方法」という踏ん張りに成功の道を感じた。

4. #700日間の絶望トンネル

家族の自殺未遂をきっかけに、抱えていく問題を知ることができます。何が起こっても、病気や家族の更なる問題は待ってくれない。どんどん自分の生活が崩れていく瞬間の選択を考えるきっかけが、この本にはあります。

絶望トンネルが700日間と書かれていますが、問題の一区切りがあっても次の問題は起こるわけで、結局トンネルはまだ続いていく。いっそのこと解決できずに抱え続けていく問題だとして、どう折り合いをつけるのか、それでも一緒に生きていくためには、誰と何を決めるのか。これは今考えておいて損はないと思う。

5. #跳びはねる思考  会話のできない自閉症の僕が考えていること

世界30か国以上で翻訳されて世界的ベストセラーになっている本。会話ではなく、パソコンや文字盤ポインティングのコミュニケーションで出された思考が読めます。まさに「跳びはねる思考」の世界を知ることができます。

エッセイでありながら、もはや研究文献に近い。「人間の思考回路はこれが正しい」という決めつけが今まであったから、この思考回路が見つかっていなかったのではないかと思うほど。人間同士が独自の快適なコミュニケーション方法や空間、距離で生きていけることが共存なのかも。「跳びはねる思考」には素晴らしく豊かな世界が広がっていた。

6. #断片的回顧録

自分の感情を記録しておくことは、未来への自分へのギフトになる。特別なことじゃなくて、毎日どんなことを考えていたか?の感情の記録に癒される。ちゃんと自分がそこに存在していたんだということを肯定する方法。

愛おしい毎日にするための回顧録のお手本だった。どうしても思わずにいられない感情と、ぼんやりしながら巡ってくるとりとめのない考えが、とてもうつくしい心描写で書かれている。毎日を終わらせるときに感情を一旦どこかに着地させるという作業って大事。今日を鮮明に思い出す日は、もう2度と来ないから。

7. #初恋と不倫

ただ往復する手紙による物語。2人の男女がお互いの感情のやりとりを手紙で書いた手紙を読者が読んで、この2人が会っていた時間を想像する世界観は衝撃で壮大です。

手紙の方が、会って話すよりお互いの感情を突き動かすチカラが強いのかもしれない。文章で伝え合うことは、お互いの感情を交換することで、対面よりもずっと深く正直で最短なのかも。手紙の中で壮大なことが巻き起こる展開を読みやすく感じるのも、手紙だからなのかも。タイムラグも、あったほうが関係性は強くなる。すごいな手紙。

8.  #浪費図鑑

SNSで話題となった完全匿名エッセイ集『浪費図鑑』。それぞれの推しへ〈浪費〉という名の〈愛〉を叫ぶマンガ。総じて「働く女性が自分で働いて得たお金を好き勝手使う!」ことを肯定していました。

働く理由なんて立派なことじゃなくていい。精神を病まずに働き続けるためにも働く男性と戦わない選択をするためにも、推しのために働いて健康ならそれがいい。推しの定義は洋服、美容、観戦でもいい。遠慮なく推しにすすもう。ただし、ご利用は計画的に。

9. #まいにち酒ごはん日記

お酒をちゃんとたのしむように呑むことは自分にとっても周りの人にとっても大切なことです。お酒を発散の道具だけにせず、お酒を呑んでいた時間を嫌いにならないように、楽しんでお酒を呑むエッセンスが詰まっています。

「ん~このために頑張っている!」と思えるお酒との付き合い方に欠かせない酒ごはん。いつまでも食卓に並べる時短レシピばかりじゃなくて、ちょっとした工夫をして、自分に美味しく作ることは、ご自愛だな。この本に出てくる牛乳瓶うにを予約した。ああ、届くのが楽しみ。

10. #起業の科学

新規事業(EC事業)を任されたマネージャーが、コンサルタントにお願いするか?と考えたら、その前にこの本を読むことをおすすめします。とにかく、具体的な戦術内容がとてもわかりやすく書かれた手引きです。

資金調達し続けることと、リソースの確保が必要になる内容なので、企業で新規プロジェクトを始める担当者が読み、チームで回し読みするのがすごくおすすめ。具体的な理由はこちらのnoteに書きましたのでぜひ。

おわり。

今月も読んでくださってありがとうございました。
いつかどこかで読んだ本の話をあなたと交換できる日を楽しみにしながら、来月も読んで書きます。

また来月もお待ちしております。


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