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コーチがこんなこと書いていいのか!!と思う方、すいません。
よく言います。

「話すと楽になるさ~」

とか。昔の刑事ドラマでも、まあ定番ですね。
そうでなくても、コーチとして

「話すことで、心が整理されて、楽になりますよ」

とか言っています。


それって、本当ですか?


その理由は、なんですか?


心をコップとしましょう。悩みがあるって、心のコップによどんだ水がいっぱいなような状態なんです。
心がよどんだままなんですよ。
それを一旦捨ててるとよごみがなくなりますよ。そして、新しい水も入ってきてすっきります。


なんとこと、言っていませんか?

心はコップじゃないし、どんな思いも、悩みは透明でピュアだからこそ辛いんです。

つまりコーチさえも、コーチングの良さや効果を、抽象度が低い類似性(具体例)に任せているだけで、性質を言語化できていない状態です。

ということは抽象度が低い=視点が低いコーチングになりがちです。


話を戻しましょう。「話すことは良い」ことです。
それは、どうして?

脳内の「モヤモヤ」を言語化することができるから。


世界は言葉で出来ています。
ご自分が他の人から見たら可愛くうつっていても、「ブス」だと言語化して脳内でつぶやいている限り、この方の世界では自分は「ブス」なのです。


言葉にすること=世界に今の気持ちや状況を意味づけすることです。

モヤモヤ=オバケ。正体がみえないからモヤモヤで気持ち悪い。
正体がある程度は解明されたら、世界の見え方が自分で認識できるので、思考が整理される。いわゆる「楽」になります。

「モヤモヤを、上手く言語化できません~」さえも、まだ世界をどう見ているか「言葉」にならない状態なのだという自分を認識できます。

言語化できない状態が「今の自分である」と知れば
意識がそこに向いて、あるとき

「あっ、私の今の状態はこの言葉だ」

に辿り着く可能性も高まります。

周囲にある状況は、得たいが知れない、見えない時ほど、不安で怖くないですか?
次に赴任する課長が、全くどういう人か分からない時とか。

オバケ状態です。

それが分かれば、よくも悪くも整理できます。

心も同じ。

「言えない、言葉にする機会がない」だけでモヤモヤは増大します。
そして自問自答して、整理出来る人もいれば、自己否定沼にズブって行く人もいる。二極化します。

また、言語化することの最大のメリットは、話し手は育ち、かしこくなること。

小さな子が、ワンワンから、犬になって、チワワと柴犬の見分けがつくように言葉を習得して使い分けることは、脳の成長=賢さです。

しかし口にする相手は選んだ方がいい。

価値観が決定的に違う人とか、そもそも人の話を聞くことに意義がないと思っている人に話すと

「やっぱり、自分はダメなんだ。自分は異端児だ」

と、孤独になります。

そんな時のために、自分をニュートラルにして聞くことができる、やわらかくて、しぶとくて、時にはガツンと、手応えある反応を返すサンドバックとしてコーチは存在しています。

モヤモヤを言葉にして、課題の正体をはっきりさせたい方はじっくりお話しましょうね。

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