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陽性には遭いたくないけど、妖精には会いたい~FAIRYTRAIL参戦記その1~

滋賀県の高島市で開催される、FAIRYTRAILスーパーロングの部(約60km)に参加しました。

今回は第10回の記念大会。
私にとっても思い入れの深い大会で、トレイルの大会に初めて参加したのがフェアリーでした。

初参加は2016年の第3回で、以来、毎年エントリーしているので、今年で5回目の出場です。(2017、2020、2021は中止だったので課金のみorz)

2016年に初めて参加した時は、フルマラソンの3.5時間切りも達成し、100kmマラソンも完走した時期だったので、
「まぁ、トレイルの大会もサクッと完走できるでしょ」
と調子に乗っていました。

当時は足の負荷軽減のために、ランニング用のコンプレッションタイツを着用していましたが、トレイルを走るとタイツがズレるし、暑いし、爽快感も味わえないことが分かり、大会後は生足短パンに目覚めました。

当時はタイツ姿

しかも、ロードランニングと違って限界をはるかに超えた体の負荷を感じて、ゴール直前にはゴールできる感動で(しんどすぎて?)自然と涙が出てきたのを覚えています。

あれから7年、何をやっても3日坊主の私が、ランニングを続けてきたことも不思議ですが、よもや表彰台を狙うほどに調子に乗り続けていたとは、妄想しかしていませんでした。

妄想を実現化するために何が出来るか。

まず、今回は10回目の記念大会なので、通年の前夜祭ではなく、大会後に後夜祭が行われるとの案内があったので、

入賞したら後夜祭で自慢できるかも!

おっと、ホンネが漏れ出てしまいました。
妄想が音を立てて暴走していきます。

そうと決まれば(何が決まったんや!?)、妄想の実現化に向けて作戦を立てなければ。

・ロング(40k)は土井さんが参加すると公表されているし、9:00スタートだとライバルも多い。
・スーパーロング(60k)なら土曜早朝スタートで参加者も少ないだろうし、距離長い方が表彰台の可能性は高い。

ということで、スーパーロングにエントリーしました。
大会出場の目的は常に完走。という考えだったので、表彰台を狙うとなると過去の結果を確認しておく必要があります。

まずは、大会要項を確認→表彰は5位以内。
(実際は6位まで表彰されていました^^;)
過去のリザルト→だいたい、8時間を切れば5位以内。

のようだ。ふむふむ、なるほど。
フェアリー60kの自己ベストが8時間12分なので、8時間を切るには15分くらい縮める必要があるのか。

エイド間の各セクションのタイムを緻密に分析し、計画を立てる。
「各セクションで2分~5分くらい縮めたら7時間55分でゴールできるな」
何が綿密なのか・・・デタラメな計画が出来上がった。
あとはやるだけ。

でたらめタイムチャート

2週間の禁酒、ノンカフェイン生活で体重を絞り、スピードレースに対応する。
はずが、直前の水曜まで「ビール1本だけやからエエかな」と飲んでしまう意志の弱さ。

せめて、1週間前は10時間走り続けるトレーニングを踏んでおかないと。
ということで、ダイトレフルを実践。
ジョグで走り続けるつもりが、途中で心が折れて歩き倒す始末・・・。

ホンマに表彰台狙う気あるんかっ!
自分を鼓舞して、カーボローディングだけは実践し、金曜までオートファジー生活を続けたものの、不安は拭えず、試験当日まで勉強を全くしなかった学生の気持ちで、当日を迎える。

不安しかないが、本番に強いはずだから何とかなる!
今さらジタバタしても仕方ない、あとは8時間走るだけだ。

そう思いながらも、当日は還来神社へ参拝してから会場へ。
最後は神頼み!ということではなく、神様へ大会の無事と安寧を祈る。

私のパワースポット

5:45会場に到着、受付を済ませて着々と準備する。
良い場所に車を停めたので、荷物預けも必要なかったが、少しでも軽量化したかったので、自動車の鍵を預けておいた。

いざ行かん

必携品は通常の大会で必要な装備に加え、コンパスやポイズンリムーバーなども規定してある。
一応全ての必携品を背負ってスタートしたが、事前に送付された地図に書いてある必携品と、ホームページの大会要項で記載してある必携品が若干違う。
このあたり、“必携”なのだから統一するか、“推奨品”としてほしいところだ。
実際、明らかに軽装で、必携品を持っていないであろう選手もいたので、公平性を保つためにもぜひ改善してほしい。
(せめて、表彰対象の選手はゴール後チェックするとか・・・)

スタート会場は鏑木さんと、DJの方のマイクパフォーマンスで緊張感が高まってくる。
ずらりと並んだ選手をみると、皆さん強そうで、この中の5番以内を狙うなんて無理ちゃうか。
と、思ってしまうが、周りを気にせず、事前に決めたタイムチャート通りにエイドを通過することだけを考える。

皆さん強そう

スタート15分前。
有力選手紹介で数人がスタート地点の壇上に上がる。
なんと、2021年の奥信濃100で優勝した下家悟選手が参加されているではないか。
どんなスピードでトレイルを駆け抜けるのだろう。
たぶん前半のロードで見えなくなるだろうが、できるだけ追いかけたい。

憧れを捨てて挑みます

スタート5分前。
皆さん遠慮して前に行かないので、いつも通りポールポジションへ。
そしてスタート、テスト勉強をしてこなかった学生が、最初の1問目から苦戦するように、最初のロードの上り坂で既に足が重い。

最前列からスタート

ロード区間でどんどん抜かれて10番手くらい、でも私は知っていた、この先の赤信号でリスタートになることを。

追いついたら青になった!ラッキー

案の定、国道を渡る信号は赤、トップの下家選手に追いついた。
でも、再びあっという間に見えなくなる。もうこの先に信号は無いことを知っているので、実力で追いかけるしかない。

参戦記その2へ続く・・・
(続くんかいっ!)

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