見出し画像

光る君へ 感想

※当然のようにネタバレ少しあります



大河ドラマ紫式部を題材にした『光る君へ』視聴完了。
紫式部、よく性格悪い、プライド高いと言われるけどこの時代、激しい男尊女卑の中生きていくには強くならなきゃいけない。しかも、せっかく学問の才があったのに『お前、女だしなぁ』と女であることを否定されたらそりゃ多少性格はひん曲がるよなぁって思ったりした。父が中々任官出来ず貴族の割には貧しくて生活に余裕がなかったのも性格の悪さと関係ありそう。任官もできていない(仕事してない)父のために母が任官できるようにと必死に神頼みしているのに父は別の女のところへ行ってしまうことに納得いかずつい父に口答えしてしまうところや、母が道兼に理不尽にも殺されてしまったのにも関わらず、道兼の方が身分が遥か上であるために黙殺しなければいけないなどこの当時の世の中のルールに納得いかなくて反発する感じが、昔の自分の経験を思い起こさせた。田舎の祖父母の家でお正月に親戚一同で食事したあと、当然のように女が皿を洗い男はテレビを見始めた。私も、祖父からやれと言わんばかりに皿を渡されて『自分で使った食器なのにどうして自分で洗わないのか?どうして女であるからといって皿を洗わなきゃいけないのか?』とモヤモヤしてしまい、その後母に帰りの車中でこの話をしたところ、『何でなんて理由はないのよ、お年玉もらったんだからそれくらいやればいいのよ、 』と少し論点のずれた解答をされたことを鮮明に覚えている。理由がないことを受け入れられるのも才能の一種だ。のちに、これが田舎特有の男尊女卑、女は家事、男は仕事という思想からくるものだと知り納得したのは10年後のことである。あの時の私が欲しかった答えはこれだったのだ。当たり前だけど納得いかないことってこの世の中多いよなぁ!!
でもそれを受け入れて大人になるのよね………
話を戻そう。つくづくこの時代に生まれてたら自分は絶対上手くいかなかっただろうなと思った。そんな反発しまくりの紫式部も宮中で働き社会に馴染みながらその中で才能も見せつけるなんてすごく素敵だ。世の中のルールに納得がいかないということは、きっと他の人以上に色んな物事、人をよく見て考えているからだと思う。だからこそあんなに素敵な物語が書けるんだろうなぁ。
話し飛んじゃったけど『光る君へ』とっても面白いのでまた来週も見ます!
※ドラマ自体、史実通りとは限らないし想像の範疇の話です。

この記事が参加している募集

ふるさとを語ろう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?