ピッタリ

オホホな君が目に入った朝の十時。
僕はその横を君にバレないよう通りすがって、
スーパーに入店した。
よし、それじゃあ
ポップコーンを買って帰ろう。
あと、絆創膏ばんそうこうもな。
絆創膏は大量に買い込もう。

としてから時が過ぎ、
ゲホゲホ咳き込む知り合いが
目に入った昼の三時。
僕はその様子を遠くから眺めつつ、
缶コーヒーを飲んだ。
う~ん微糖。
これは確かに微糖。
そう来たかって言うぐらい微糖。

としてから時が過ぎ、
「は~じんじんする!
ヤバい! じんじんする!」
と騒いでいる姉の友達が
目に入った夕方の五時。
僕は気付かれたくなかったので、
その道を避けて別の道を行った。
それを何故かとすれば、
それはやっぱり苦手な人物だからね。
震えるほど苦手な人物だからね。

と言ったところで今日はもう帰ろう。
でも普通に帰ってもつまらないから、
この先誰かとすれ違ったら、
その人にピッタリな酷いあだ名を
心の中で付けてやろう。

と、おっ!
早速、誰か来たぞ。
う~ん、あの人はそうだな。
よしっ、これでいこう。
グリングリングリ
これだ!

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