なかなか眠らない子どもへのアプローチ

「早寝早起き朝ごはん」で生活リズムを整えましょう。
よく言われるこのフレーズ。

きちんと実践できている家庭は少ない。
我が家も「早寝早起き」の部分で苦戦している。

保育園でも保護者の方から、「夜にあまり眠れていないのだけど、今はぐっすり寝ているので、もう少し寝かせてから登園します。」なんて電話がかかってくることがある。

睡眠リズムが崩れた時は、朝で調整、つまり朝は起きて夜に眠くなるリズムをつくっていくほうがよい。(朝に太陽のひかりを浴びて、セロトニンの分泌を促すことが、夜に眠くなるメラトニンというホルモンの分泌につながるため)

「保育園で昼寝をすると夜に寝ない」、とか「休みの日はお昼寝していないので、早めに起こすようにしてほしい」とリクエストされることもある。

子どもの睡眠を促すためには環境面の工夫などアプローチはいくつかあって、その子どもにあった方法を試していくということが大事である。

先日、児童精神科のドクターと話す機会があったのだが、日夜逆転してしまっている子どもの乳児期・胎児期の様子を確認すると、その理由らしきものが垣間見えるようだ。
お腹の中にいるときに、お母さんのストレスが大きいなどの理由で、お腹の中でゆっくり過ごせなかった赤ちゃんは、入眠が苦手なケースが多いそうだ。交感神経が優位になりがちで、なかなか寝付けないということらしい。
そういう場合は、カンガルーケア(生まれてすぐにお母さんが赤ちゃんとスキンシップをとること)のようなことから始めるとよいそうだ。
本来しっかり経験すべき時にできなかった部分の穴埋めをしていく、ということだろうか。具体的には、子どもをおんぶするとよいそうだ。(必ずしも人でもなくてもよいそうだ。子どもが嫌がるならば、抱き枕のような、もたれかかれるようなものを置いてみるのもよいかもしれない)
確かになかなか寝ない赤ちゃんは、おんぶをすると寝てくれることが多い。

疲れて寝るというのは、よくある話で、眠らせるために疲れさせるというのもよくやることだが、そうすると、疲れないと眠れない、眠くなるまで何かをしていないと落ち着かない、といった状態になる。(そこにスマホが登場すると、スマホのブルーライトで脳は朝だと錯覚するのでさらにリズムが崩れる)

心地よく入眠するために、そしてすっきり眠れる身体になるためには、「疲れ切ってスイッチオフ」ではなく「ゆるやかにスイッチオフ」すること。

「睡眠時間」だけではなく、「どうやって眠るか」という睡眠導入のありかたもとても大事だということに気づかされた。夜は穏やかにスイッチを切ることを意識する。平和だなぁと思って眠ること。

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