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「紙の本が亡びるとき?」前田塁

4/5       その183

タイトルで選んだけど、多くは書評、文学論。
面白いけど難しい。
寝っ転がって気軽に読むる感じじゃなかった。

本が紙から電子データに移行する。
それで出版業、書店なども変わってくる。
同時に文学は軽くなる。
これは今に始まった事ではないようだ。
様々な作家の文章を引用して述べていた。
ここを理解するには私の勉強が必要。

この中で、「走れメロス」について論じているところが大いに共感できた。
私もどうしてこんな間抜けな話がもてはやされるように教科書に載っているのか不思議だった。
親友を勝手に王に差し出して戻ってくることのどこに友情があるのだろう。
もっとも、私は太宰治が好きじゃないので、私の理解が浅いせいだとは思うが。
同様に、みんなで寄ってたかって借金を踏み倒す「ベニスの商人」も全く理解できない。
ユダヤ人の金貸しが気の毒でならない。
これこそ、私は何もわかっていないんだとは思うが。

そのほかに、活版印刷についても書かれていた。
印刷に仕組みはなんとなくわかるが、活字を拾うところからどのように発展してきたかはわかっていない。
現在のコピー機やプリンタになるともう人間の知恵何てレベルを超えてしまうが、この辺なら人間の知恵を感じられるだろう。
たこ社長の朝日印刷所で博がどんな仕事をしていたのかも理解できそうだ。
ぜひ調べてみたいところだ。

いぜれにしても本が無くなってもテキストデータが無くなるわけではない。
時代への対応と、本物の文学をもっと味わうことが必要なのかも。

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