幸せには苦しみがセット
今日からユーラシア大陸横断の写真を、つぶやき投稿することになりました。
その第一弾の写真が、これです。
コロナになる前(僕が大学2年生のころ)に行けたので、本当に運が良かったなと感じています。
このユーラシア大陸横断ではたくさんの世界遺産を見て回れて、かけがえのない経験になりました。誘ってくれた高校の友達へ、本当にありがとう!
振り返ってみれば大きな幸せを感じられる旅だったんですが、旅の最中はかなりしんどいことも多かったんです。
まず旅の序盤にシベリア鉄道で、ロシアを横断していくところ。1週間ぐらいずっと電車に乗りながら過ごしました。機器のトラブルでWifiが使えず、車内から全く変わらない風景を見ながら、過ごすことになりました。
ずっと同じような日を1週間過ごすのは退屈で、ご飯も車内のよくわからないロシア製のカップラーメンしか食べれませんでした。そのよくわからないカップラーメンしか、売ってなかったんです。
相方の友達とは、ガイドブックを見ながら雑談をしたりして、一緒にその退屈な時間を紛らわせようとしました。
でも2人でずっと一緒に過ごしていると、お互いの嫌なところも見えてきて少しずつ険悪なムードになることも増えてきました。
美味しいものを食べたりできなくて、それもイライラさせてしまう原因だっと思います。あとカップラーメンは健康に悪いので、それも関係している気がします。食生活が心の状態にも影響するって、聞きますから。
ロシアを通過してヨーロッパに入った後も、しんどいことや苦しいことがたくさんありました。3週間から1ヶ月の旅なので移動以外にお金をかけられなくて、野宿をすることもありました。
フランスのモン・サン・ミシェルの近くで野宿したときは、夏なのに夜中が寒すぎて凍え死ぬかと思いました。山で寝るときに使ってた上等な寝袋じゃなかったら、本当に危なかった気がします。
ヨーロッパでも相方の友達と、ケンカっぽくなることが何回かありました。実際にケンカしたわけではないですが、お互いに当たりが強くなっていました。
こんな過酷な旅だと、「イライラするのは当然だよな」と今振り返って思いますが、そのときは本当にどうしようかと心配でした。こんな雰囲気で一緒にゴール地点のロカ岬(ポルトガル)まで、たどり着けるのかって。
こんな感じでユーラシア大陸横断の旅は、苦しいことの連続だったんですが、横断を達成したときの喜びは格別でした。
で、僕はこの経験から、こう思ったんです。「楽しいことだけだと、大きな幸せはないんじゃないか」って。
美味しいものを好きなだけ食べれて、重い荷物も背負わず、めちゃくちゃいいホテルに泊まれるような快楽に満ちた旅だったら、どうなってたんだろう。
たぶんある程度の幸せは感じると思うけど、あとで振り返って大きな意味を感じられる旅にはなってない気がします。
苦しいこと、しんどいことがあるから、それを乗り越えたときの幸せも大きくなるんじゃないかな。全てが楽しいことだけだったら、何か物足りないと感じるんじゃないかな。
大ヒットする映画には、主人公が苦しい場面に直面するシーンが必ず入っているそうです。ずっと主人公が笑顔で楽しそうにしている映画は、あまり人気が出ないのだそう。
やっぱり人生に深い意味を感じるためには、喜びだけでなく苦しみも必要なんだろうな。もちろん、苦しみが多すぎるような状況にいる場合は、そこから逃げるべきだけど。
人生は「ちょっときつい」ぐらいが、ちょうどいいのかもしれない。
文章も書いていて「ちょっときつい」ぐらいのほうが、書き終えたあとの達成感と充実感があるもんなー。
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