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読まれない文章は、駄文なのか?


理系ウィーク最後の記事になりました。

ほとんどの方にとって馴染みのない理系ネタを、連投しまくってます。なので、多くの読者が、もうすでに白目をむきかけていることかと思います。

これ以上、オーバーキルするのは酷なので、最後は軽めの記事でいきます。(土日が友達との予定で埋まっちゃって、本当は書く時間がしっかりとれなかっただけなのですが。。。)



今回の話は、数学の「対偶」を使って、文章について考察したもの。


「AならばB」という命題に対して、「BでないならばAでない」という命題のことを、対偶とよびます。

高校数学で習ったはず。細かいことは捨てて、もうどんどん進みます。説明に時間かける余裕なかった、ごめんなさい。

一応図を載せておきます。どうぞ忘れちゃってね。


https://mathwords.net/wp-content/uploads/2016/12/gyakuura.png


そして対偶の面白い性質として、次のようなものがあります。

「AならばB」が正しい時、その対偶である「BでないならばAでない」も正しい

うわー。堅苦しい。数学が嫌いになるって、こんなの。ロジック振りかざしてる感、ぱないじゃん。




でもこれを文章力について当てはめると、興味深いのではないかと思ったのです。

今回のテーマは、そのことについてです。ではさっそくいきましょう。



「上手い文章は読まれる」という命題が、正しかったとします

この命題は正しそうだ。そりゃあ、文章力がある記事は、多くの人に読まれるでしょう。



そして、対偶を考えてみます。「上手い文章は読まれる」という命題の対偶です。

それは、こうなります。


「読まれない文章は駄文である」


いや、これは間違ってない?

1年間noteの世界にいて、たくさんの文章に出会ってきたけど、「この文章めっちゃいいのに、なんでスキの数が伸びないんだろう?」と感じることは、何度もあった。

すごく美しい文章なのに、「なんで多くの人に知れ渡ってないんだろう?」と思う記事をいっぱい見てきた。



ここで初めに少し説明した、対偶の性質に立ち戻る。

それは、「AならばB」が正しい時、その対偶である「BでないならばAでない」も正しい、ということだった。

先ほどの文章力についての命題を、このことに注意して、もう一度考える。



「上手い文章は読まれる」という命題が正しいと思っていたが、その対偶の「読まれない文章は駄文だ」は間違っているだろう。

ということはつまり、「上手い文章は読まれる」という命題を、正しいと仮定したのが、誤りだったのだ。

頭がごちゃごちゃしそうだが、対偶を使えばこう結論づけられる。



僕の記事の中で、なぜかスキが伸びる記事があったが、あれは文章が上手いのではなく、たまたまだった可能性が高い

運もかなり関係していると思われる。

たまたま最初の方にスキがついて、その後に読む読者が「スキが多いから、たぶん良い文章に違いない」と思ってさらにスキが伸びた可能性は、大いにある。



結局、何が言いたいかというと。


運もめっちゃ大事よねー

正直何が当たるかわからないから、淡々といつも通り続けることが大事だと、1年間続けてみて思いました。



理系ウィークの記事を読んでいただいた方、本当にありがとうございます。嬉しいコメントや面白いコメントを送ってくださり、頑張ることができました。次の記事からは理系以外のことも書きますが、理系ネタも定期的にアップしていきます。ではまたお会いしましょう。


バムさんも理系ウィークお疲れ!!


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