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独立して1年、火災で店舗が全焼。そんなオーナーのSAMA人生、そして火災に至るまでの道のりを簡単にまとめました。

なかなか気持ちの整理も付けられず、苦しんでいたところ、ある方のアドバイスでnoteに想いを綴ってみたら心も落ち着くのではとの事で、しばらく開いていなかったnoteを開いてみることにしました。

全てを書くことが出来るわけではありませんが、自身の心の整理のためにも書いていきます。


私自身は北海道江別市の出身で、学生時代とある事がキッカケでSAMAを知り、その味と人の温かさに感動を受けすぐに常連となりました。当時はまだ札幌の宮の森に1店舗のみだったSAMAによく通っていました。そんな中、当時mixiでSAMA2号店目がオープンするとの情報を見て、アルバイトの募集情報は出ていませんでしたが、すぐにアルバイトを募集していないかと直接当時の店長さんにメッセージを送りました。面接をすぐにしていただけるとの事で面接を受け、その日にすぐ採用していただけ、とても喜んだ事を今でもハッキリ覚えています。

アルバイトを2年経験し、SAMAに入社、店長を6年経験し、マネージャーに就任後、SAMA初の東京進出の機会があり、是非店長として立ち上げさせてほしいと立候補し、家族と共に東京へ移住し、2016年10月にSAMA下北沢店を立ち上げました。

右も左もわからない立上げ、そして何も知らない東京でしたが、不安がっている時間はありませんでした。当時は社員1人での立上げだったため、私以外はSAMAを知らないアルバイトさんのみでの立上げでした。SAMAってこういうお店だよ!こうやって頑張っていきたい!という私の思いはなかなか周りを動かす事が出来ず、苦しみました。もちろんそれは、私の力不足に他なりません。スタッフさん達は毎日本当によく頑張ってくれてました!

東京でSAMAを知っている人などほとんどおらず、カレー激戦区と呼ばれる下北沢では1年間全く花開くことなく、店長交代・撤退などという言葉も上がる状態でした。ちょうど1年経過した時の2017年10月の下北沢カレーフェスティバル、ここで結果を残さなければ終わりという状況下で、私は幼馴染でYouTubeはじめ、ニコニコ動画などでも活動している友人の力を借り、コラボカレーを打ち出しました!

結果は大盛況でした。カレーフェスティバルは終始ウエイトがかかり、土日にもなれば、30人以上お待ちいただいている状況でした!快く協力してくれた彼、またそれを支援してくれた方々には感謝が止まりません。

そこからは日々沢山のお客様のご来店をいただき、また、多くの方とのコラボカレーを実現する事ができ、軌道に乗る事が出来ました。


そんな中、独立の話なども出てきた最中、コロナウイルスによる、過去に類をみない不況が訪れました。そこで私はある選択に迫られました。今独立するか、コロナが落ち着いてから独立するかです。家族とも相談し、沢山のパターンを考え、決断しました。


『逆に、この苦境から始まれば、今後どんな苦難も乗り越えらるのではないか?』


私の過去の経験上、苦難は後回しにすれば必ず訪れ、越えなければ次のステップには進めないと確信していました。そして独立を決断し、2020年7月にSAMA下北沢店にて独立しました。

沢山の仲間と多くのお客様、そして家族の支えもあり、書ききれないほど色んな事がありました(ここはまた別の記事で)が、何とかこのコロナ禍でもお店を継続させる事が出来ました。

独立してちょうど1年、沢山の事があったけど、何とか乗り越えて来られた!心から誇れる仲間たちのおかげで、本当に良いお店が出来てきたなと実感し、更なる飛躍の為、自分自身も勉強し成長しなくてならないと思っていた7月31日。SAMA下北沢店は火災により全焼しました。

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