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怒りをコントロールできずに手を出す息子と読んでいる本

3歳から癇癪が激しい息子。
小1になった現在でも変わらず、気に食わないことがあるとすぐに叩いてくる。
小1の力というのは加減をしらないので、正直ものすごく痛い。
階段から突き落とされそうになったり、硬いもので頭を叩かれたりしたときには「私、いつか息子に…」と恐怖を抱いたほど。

このまま感情のコントロールができなければ、息子の将来はどうなるんだろう、とどうしても不安になってしまう。


”アンガーマネジメント”という言葉を知ったのは、夫が借りてきてくれた本から。
こどもにもわかりやすく書いてあるものはないか?と探して見つけたのがこの本だった。

「怒り」とは2次感情であり、その前提には「悲しい」とか「辛い」という気持ちがある。心のコップが「悲しい」や「辛い」「苦しい」という感情でいっぱいになって、溢れてきた感情が「怒り」なんだと書いてあった。

怒りは2次感情

息子はいまコップがいっぱいなんだろう。
だから、ちょっとしたことで刺激になって「怒り」が出てきてしまう。

「怒り」の性質がわかったら、今度は、「じゃあ、息子のコップをいっぱいにしているものはなんだろう?」と考えた。

本人に聞いてみても「よくわからない」という。
自分の感情を言葉でうまく表現できない息子のために、良い本はないかと探した。
次に借りてみたのがこの本。

いろんな感情がキャラクターで描かれているので、こどもでもわかりやすくとっつきやすい。
ポケモン好きな息子にはぴったりだったようだ。
はじめは一緒に読み進めていたが、しばらくすると自分でパラパラとめくって読むようになった。


と、ここまでが今年の6月ぐらいまでの話。
7月に入ったある日、寝る前に息子が「今、ケンのこころはストレスでいっぱいなんや」と話し出した。
「ストレスはこんくらい」と言って、手で頭くらいの丸を作って見せた。
「そのストレスの原因はなに?」と聞くと「学校行くこととか、勉強せんなんこと」と答えた。

4月から小学校に通っている息子。
4月はそれなりに通えたのだが、5月あたりから登校渋りが目立つようになった。

学校でのストレスが他害となって出てきているということは、相談しているスクールカウンセラーの先生から聞いていたので、そうなんだろうと思ってはいた。
それが息子の口からも、具体的に出るようになった。

5月あたりは息子もなにが嫌なのかわからなかったんだろう。
それが、本を読んだことをきっかけに、少しずつ自分の気持ちに気づき、言葉にできるようになってきたのだろうと思う。
まずは第一歩かな、と思う。

登校渋りも、他害も、すぐにパッと治るものではない。
でも、なにもしないわけにはいかない。
それは第一に息子のためではあるが、私のためでもある。

"息子をサポートしていきたい"なんて格好いい言葉使っていたのだが、そんな格好いいもんじゃない。
毎日が必死。息子と私自身を守るために、必死なのだ。

何が正しいのか、何が良策なのかはまったくわからないが、一緒に悩んで、試行錯誤していきたいと思う。


*追記
「子どものアンガーマネジメント」の本には、実際に「怒ってしまったとき」の対処についてもいろいろな方法が書いてありました。

なかでも息子が食いついたのが、「グラウンディング※」と「まくらをギュー」。※ひとつのものに意識を集中させて、怒りの気持ちをそらすという方法。

「まくらをギューってしたら、いいかも。柔らかいものに触れてると、気持ちが落ち着くからね。その状態でグラウンディングするともっといいね」

落ち着いている時の息子はこんな風に、考えて提案してくれるのだが、いざ怒ってしまうと何もできないんだな。
まくら渡しても投げられるだけだし、何言っても聞いてくれない。
そりゃそうなんだけど。

息子に合った方法を模索していきたい。

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