見出し画像

私がフリーランスを選ばなかった理由

昨年の夏から、ゆるく転職活動を続けてきた。
その中で「業務委託」という選択肢を選ぼうか…と悩んだ時期もあった。

実際にシステムのテスト業務で応募もしてみたのだ。結果として「採用されなかった」のだけれど。

その他にも、「フリーランスのライター」というのも検討はしてみた。
けれど、「今の自分には合っていない」という結論になった。

”やりたいこと”、”やってみたいこと”はある。
けれど、意志の弱い私はどうしても自分の力で継続するというのがどうも難しいのだ。
加えて、「フリーランス」という保証のない職、固定給がもらえないという恐怖に耐える自信もない。


過去に一度、ライターとして副業をやったことがある。
文章を書くのは嫌いじゃないが、1記事を書くための労力に対して単価があまりに安かった。
記事の内容だって、「私が書きたいもの」というわけでもない。

「だったら自分でブログを書けば?」と夫に言われて始めたブログ。
月に1万稼げたら…なんて思っていたが、甘い甘い。
0→1を達成するのにも半年くらいかかり、その後は気力が続かなかった。

趣味で始めたハンドメイド。
イラストを描いてポストカードを作った。
こちらにしても、半年に1回注文があるかどうか。
趣味の範囲ならいいけれど、生計を立てていける仕事じゃない。

「自分の力だけで稼ぐこと」がいかに難しいか。

たかだかライターをかじったくらいで
ちょろっとブログやってたぐらいで
ハンドメイドにちょっと手を出したぐらいで

そんな風に言われちゃうかもしれないが、「自分の力だけで稼ぐのは、無理だな」と悟るのに、私には十分な経験だった。
なにもやらないうちから「私には無理だし~」なんて言ってるわけじゃない。机上の空論ではないのだ。


ブログをやっていたときは、ほとんどnoteは書いていない。
書く時間が、まずなかった。

ブログの文章を書いているのももちろん有意義な時間ではあった。
でも、もっと他にも書きたいことが私にはあった。

ブログで悩んでること、仕事で悩んでること、子育てのこと。
私にしか書けないこと。

あぁ、書きたい。でも、時間がない。
ブログで文章を書くことに頭を使ってるから、いっぱいいっぱいだ。

それが、ブログを辞めた今はどうだ。
書きたいときに、好きなことを思いっきりnoteに書ける。
あぁ、なんか心地が良いな。

自分の書いたnoteを読み返した時に「自分の気持ちが言語化できてる!そうそう!こう思ってたんだ!」と振り返る時間が、なにより楽しい。


先日、「書くことを生業にしている人」に話を聞く中で、私にとって耳が痛い話が出てきた。

「好きだから、大変でも頑張れる」とも言えますが、自分のスタイルを崩して書かなければならなくなったときに、葛藤が生まれるのではないかと想像しています。

大変さを乗り越えて、頑張って書いたものが、自分の意図・理想と違うものだった時に、それを仕事を割り切れるか、そこが分かれ目だと思っています。

テクニカルコミュニケーターの方にお話しを聞いてみた

「書くこと」を生業にすれば、私の文章力は格段に上がるだろう。
「惹きつける」「伝わる」そんな文章が書けるようになるかもしれない。そのための努力を、私は惜しまないかもしれない。

でも、違うのだ。
少なくとも、今の私にとってはそれは必ずしも必要なことじゃない。

「仕事」にしてしまったら、どこかで割り切らなければいけない。
私は良いと思っても、「これじゃあダメだ」とたくさんのダメだしを食らうだろう。(現職でも、設計書に対して指摘されまくってるし)

こういったら元も子もないが、好きでやってることに他人からどうのこうの言われたくない!というのが、本音だ。

だから、今の私では「書くことを仕事にできないだろう」と思っている。

今は、「好きな文章はnoteで」書いて、「興味があることを、雇われながら仕事」にしていきたい。そんな風に思っている。

つまるところ、「お金をもらえなくてもやってみたいこと」はその枠で思いっきりできるように、「ライスワーク」としての仕事は固定給で安定してもらいたいのだ。

そしてこれはあくまで今の私の気持ちであって、また変わるかもしれない。
”変わること”をどこかで恐れていた私。
でも、”変わってもいいんだ”と最近思えるようになった。

ゆらゆら揺れながらでもいい。進んでいこうと思う。

この記事が参加している募集

私は私のここがすき

仕事について話そう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?