見出し画像

【詩】宵

夕方から宵に変異する空を眺める。先日まで来ていた宵が始まらない。季節の移り変わりを空と暑さで感じ取る。見えない星々を幻視して、焦る気持ちを置き去りに。暗がりに捨てられた空き缶みたいに、しがらみを放る。さあ、いよいよだ。暗幕が引かれた。縛るものはもうないぞ。今宵もぼくらの時間がやってくる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?