入社1週間で退職届をダウンロードした理由

「この会社、やべえな」

第一志望のまあまあ名の知れた企業に入社して1週間、痛感した。一応インターンにも参加し、社員の方が知り合いだったこともあり、話を聞く中で志望度が高まった上での入社だった。これほどまでに、自分の選択を後悔したことはない。いや、期待しすぎてしまったのかもしれない。期待値が高まりすぎていた自分自身を猛省すべきかもしれない。

私が入社して1週間で退職届をダウンロードした経緯を簡単に記したい。

入社して1週間はいわゆる研修期間となる。研修内容に不満があったわけではない。私が注視していたのは、「社内(とくに社員のデスク)」と「社員」だ。

まず朝出勤したときの挨拶。新入社員の私が挨拶すると、複数社員は「おはよう」としっかり顔を見て返してくれるが、ほかの社員の挨拶に関しては、パソコンに向かってかつもはや挨拶の声すら元気がない。
ここでまず一つ、私は引っかかった。

そして研修の合間に共有カレンダーで部の先輩の予定を確認すると、まあ21時まで予定がびっちりなわけで。1日だけならまだしも、1週間の半分以上がその状態。かつ、社内会議が定時後にも繰り広げられている。「あ、私もこうなるのか…」と不安になった。

昼休み、会議スペースから執務室に戻ると、先輩社員がおにぎりやパンを片手に仕事をしているわけで。いや、食べるか作業をするかどっちかにしてくれよ…と思いつつ、肩身が狭い思いで昼食をとる。

昼食を早く食べ終わって社内を見渡すと、先輩のデスクに転がるエナジードリンクの空き瓶の数々。いや、まだ今週折り返してもいませんけど?と冷めた目で見るほかない。

極めつけは定時後。研修が終わり、同期とお互いに提出物等を確認してから執務室に戻ると、まあだれも帰らない帰らない…。なんなら、残業する気満々ですと言わんばかりの軽食を片手に作業をする社員も…。

と、そんなこんなで退職届をダウンロードしたことは言わずもがな。
とはいえ、そこからすぐに退職をするほど浅はかな女ではない。

もちろん中には、定時で帰る先輩社員もいるし、全員が全員上記のような人ばかりではないということは補足しておく。

ただそんな選択すら私の人生において最大の過ちだったとは、その時の私には知る由もなかった。

入社して3か月後、私は駅で倒れた。






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