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毎週日曜は本の日! 今回は『プロになるためのゲームプランニングの教科書 基礎』

こんばんは! リルカです。日曜の夜、いかがお過ごしですかー? また明日から激動の月曜日が始まります。今日は夜更かしせず、はやめに寝ちゃいたいところですね。。

さて、本日は日曜ということで、『毎週日曜は本の日!』です。今回とりあげるのは、『プロになるためのゲームプランニングの教科書 基礎』です。

業界を志す人が読むような本なので、あまり興味がある方は多くはないかもしれませんが…ちょうど本日こちらを読み終えたので、取り上げてみたいと思います。

まず、この本はどんなことが書いてあるかというと、ゲームプランナー(ゲームの企画を考えたり、スケジュールを組んだり、ゲームを作る上で必要な様々な業務にあたる人のこと)を目指す方のために、ゲームプランナーとはどういった仕事をするのか、また、どんなことに気をつけて、どんな心構えでいたらいいのかということについて細かく書かれています。

「はじめに」に書かれているように、今あるゲーム業界というのは、他の業界に比べて歴史が浅いです。また、当然ながらゲーム史を彩るような名作というのは、言ってみれば一部の天才がその才能をいかんなく発揮して作られたものも多いかと思います。
一方で現在のゲーム業界というのは、紛れもなく集団制作の最たるものです。一つのゲームを作るのに1年以上、関わる人数で言えば数百人にものぼる大所帯の現場となります。個人的な印象としては、映画1本を撮るような感覚に近いのかなーと思ってます。

にも関わらず、その大元となる企画段階……たとえば企画書の作成などにおいて、「これ!」という方法論が確立されていないのが現状のようです。(これは僕も知りませんでした…)

そのため、本書は、これからゲームプランナーを目指す、またはプランナー経験の浅い人を対象に進むべき方向を案内する入門書であると同時に、企画書のフォーマットなどを提案して、今後のゲームプランニングがより潤滑に進むようにという目的を持って著されている1冊となっています。

通読してみての印象は、入門書としては最適かなという感じでした! おそらく業界歴が長い方からすれば当たり前のことが書かれているかと思いますが、ゲーム制作に最低限必要な知識、集団制作を行う上での心構えなどについて大事なポイントがすっきりとまとめられているので、僕自身も勉強になりました。

僕はシナリオライターという立場ですが、他のプランナーさんなどの立場も理解した上で制作に取り掛かることは非常に重要だと思ったので、ありがたかったです。

企画書の構成を実際に図で示したものがあったのも嬉しかったです。実際に企画する際にどれだけ役に立つかは、実際に企画してみないと未知数な部分もあるのでなんとも言えませんが、「なるほど、企画書はこんな感じなのか」という点がわかっただけでもありがたいです。

一番ためになったのは、様々なジャンルのゲームの「面白さのコア(核)」がどこにあるのかについて記された箇所でした。
以下に、読みながら記録していた個人的なメモを載せたいと思います。

※個人的な感想も含まれているので、本の内容と完全に一致するわけではありませんのでご注意ください……。

このように、ゲームのジャンルごとに「必要な要素」と、「面白さのコアがどこにあるか」について記されています。
……もちろん、これらについては異論の出るところかなと思いますが、僕としてはまずはこのように受け取って、それから、自分はどう思うかを考えるといいかなと思ってます。
たとえば、格闘ゲームの面白さのコアは、相手のリアクションよりも、シンプルに「対戦に勝てること」なのかもしれないな、と考えるとか。そういう風に考えるきっかけを持てるというだけでも、個人的にはこの表をまとめた意義があると思ってます。

最近プレイした『ドラクエ11』の面白さのコアはどこにあったのかなと考えてみたのですが、これは超超超人気タイトルのナンバリングタイトルなので、また考えるのがやっかいなのですが……個人的には、以前こちらで語ったように、

やはりシナリオ、とりわけベロニカが果たす役割がとても大きく、コアになっていると感じました。
さらに言えば、カミュという完璧な相棒の存在も、「無口な主人公」を牽引する存在となっていると思います。

ただ、本当ならさらにゲームの知識を深めて「もっとこうしたら良くなる」というところにまで踏み込んで考えられたらいいなとは思ってますが、残念ながら今のところは知識に裏付けられていない単なる文句になってしまうのでやめておきます。(ドラクエ11は面白すぎたので文句は一切ありませんが 笑)


……と、こんな感じで、さらにゲームについて考えるきっかけを与えてくれた点や、これからの仕事でさらに相手を慮っていくことができそうな勇気を与えてくれたという点で、この本を読んでよかったなと思いました!

以上、『プロになるためのゲームプランニングの教科書 基礎』を読んでの感想でした!

そろそろ来週こそは、今読んでいる小説や、今興味がある「行動経済学」についての本を紹介できたらいいなー……なんて思ってますが、まだ未定です……汗

ではでは、途中からゲームの話になってしまった感は否めませんが、『毎週日曜は本の日!』でした! ここまでお読みいただき、本当にありがとうございますーーー!

明日は『毎週月曜は原稿の日!』です。現在の原稿の状況や、これから書きたいものについてお話しできればと思っていますので、よろしくお願いいたします!

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