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女子教育

日本で、ある小学校を見学させて頂きました。授業中に突然現れた私達を前に、一切動揺すること無く授業に取り組む子、後ろを振り返りニッコリ微笑んでくれる子、最後は「また来て下さいね〜」と手を振ってくれる子と様々でした。皆さん生き生きとしていて、素敵でした。
ちょうど最近、浩子さんとジェンダー関連の話を良くするので、図書館で借りてきていた上野千鶴子先生の著者「女の子はどう生きるか」を帰宅後読んでみました。
2021年に出版されている本でしたが、これは本当に今の日本で起こっている事なのかしらと疑う程でした。(正直、いまだに疑っています)

ちょうど我が子が2年後には小学生になるタイミング、そして娘なのでやはり日本における女子の生き方はとても気になる。
なぜなら。
日本の女子ってやっぱり大変。
明らかに中国に遅れをとっていると気付いたのが2018年。
子育てという責任ある、しかし未知の領域に踏み込んだので、更に興味が沸きました。

そもそも「女子教育」って何なのでしょうか。特に令和の時代になって、「女性の社会進出」とか言ってる先進国って・・・と。20年ぶりに日本に腰をすえる覚悟をした私には衝撃でしかありませんでした。
今日は、私がもう過去の話で今更必要ないと思っていた「女子教育」を敢えてやるなら、という事を考えてみます。

中国では、女性は働くのが当然で、働いていない主婦を見下す時代もあったようです。自分の能力を隠さずアピールする国ですから、「働いていない=誰からも雇ってもらえない」と見做されていたようです。
今では、働いていない女性が富豪の妻であるパターンもあります。そして大抵の場合において、数人の子供と子供の数だけベビーシッターがついてきます。これまで中国の都市部は一人っ子政策だったので、第二子、第三子を産む際には罰金が課せられました。日本人は真面目なので、罰金いやだ!と思うはずですが、逆に考えると、多額の罰金を払えば産める事になります。つまりは富の証。
付け加えると、上記の様な場合、子供達は奥さんが一人でお世話をすると言うよりは、子供一人ずつにシッターさんがついています。もちろん、家庭内には食事を作ったり掃除をしてくれるお手伝いさんもいるので、その全てが富の証です。
あぁ、清王朝以前の富豪はきっとこんな感じだったんだろうなぁと思いを馳せた事も度々あります。
もちろん、上記のパターンは圧倒的に少なく、ほぼ全ての女性が何かしら仕事をしているので、私が日本に戻ってきた時の、「女性活躍」とか「女性の社会進出」とか言った言葉が1950年代の中国を描く映画を見ている様でした。
世は令和になっていたと言うのに。

でも、役所では主婦のお母さんしか来られない様な時間に、直接出向かないといけない事がいくつもあったり、保育園を申し込むルールなんかも疑問が多かったり。日本のお母さんは、認可保育園に頭を下げて子供を面倒見てもらって働くという不思議な構図になっている事に驚きました。
更には、「幼稚園ママVS保育園ママ」なんて話を聞いてみると、まぁ面白い。以前中国のSNSを賑わせた、月曜から夜ふかしの「港区マダムVS世田谷区マダム」並みに面白い。
「働かなきゃなんないなんて、大変ね〜。」
なのだそうですよ、保育園ママは。
私は保育園ママなので、そういう話を耳にすると良い気はしないけど、でもよーく考えたら日本のルールが妻が働かない方が良いんじゃ??ってルールになっていたりもするので、最近はあまりムッともしなくなりました。
区役所に平日昼間行ける人なんて主婦しかいないでしょう??男性が行くものではなく、主婦が行くものだから平日昼間に、わざわざ”出向く”しかないのですよね、きっと。
私が、郵送とかメールで、とか、方法があるはずなのにと言うと、特に何かを支給してもらう場合などにおいては、本人確認をしないと不正受給を狙った人たちがいるからじゃないか、と言う答えを聞いたんだけど。

世はWeb3.0とか言ってるやん?デジタル庁とかあるやん??ブロックチェーンで解決しませんかね?

不正受給を阻止するために、人力で何とかしようって、すごいな、と。

日本の女性は元々大学や短大を出ている人も多い訳で、そんな高学歴ママ達がいて、働かないなら、娘を持つ母としては大学まで投資しなくて良いなと・・・あぁ、ロジックが明治時代に逆戻り。
中国にいる時、たまたま日本の子育てと中国の子育てについて話し合った事があります。日本は人に頼らず、しかも高学歴な母親が子育てに専念しているから、世界と比べて日本人は素質が高いのじゃないかと言われた事があります。
なるほど!ありがとう!!
と一瞬納得しかけたのですが、何だか腑に落ちない。

高学歴なんだから、マネージメントを覚えて、自分が働くお金でシッターさんや家事代行をお願いしたらどうなんだろうと思うのです。日本人は職人気質な人が多いから、受け入れてもらいにくいかも知れないですが、中国やアメリカでは、上に上にとステップアップを望む人が多く、そうなると全ては「いかに上手に人と付き合うか=マネージメント力、処理能力」を問われるのです。
上述の富豪の妻達の中には、単なるトロフィーワイフだなって人もいます。そういう人は大抵の場合において、複数人いるシッターさんや家事をやってくれるお手伝いさん達の人間関係のもつれに巻き込まれてコントロールできなくなります。でも、働いている女性でマネージメント能力のある人達だと、その辺をテキパキと仕切っています。

これからの日本は、少子化が進みます。2050年になると人口が1億人を下回るという統計が出ているそうですが、最近のニュースでは早まりそうだとも言っていました。今の20代と話をしていると、結婚相手には経済力を求める傾向が高い様です。それは、男性→女性、女性→男性共にそうです。

これ、とても良い傾向だなと思っています。
何しろ、家庭を築き上げる事って経営です。運営とも言うのかな。男性側一人の収入に100%頼っていたら、男性は病気をしたり、ちょっと長期間になるけど仕事を休みたいとか、思う余裕もない。女性の社会進出を!と叫ぶのと同時に、やはり男性の負担を説明する事も必要だろうと思います。(幼稚園ママ達への当て付けと言われようとも🤣)

女子教育について、これから教える事があるとしたら、社会の仕組み、マネージメント力、処理能力、そして今や男性の負担もかなり大きいのではないでしょうかということを教えてあげてはいかがでしょうか。
その上で、社会の仕組みから男女平等になるよう整えていこうねと。役所には男性が行くことだってあるだろうし、働いていると誰だって後回しにしたくなるんだから、だったらオンラインでやれる仕組みにしようね、とか。
どうでしょう?

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