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  • 『with -holic』

    『with -holic』を順に掲載

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ごあいさつ

はじめまして。LiM-RAiL(リムレイル:読みは何でもいい)と申します。 イキった名前と読みだなと思われたことでしょう。一旦そのお気持ちはしまっていただいて、まずは初回なので、自己紹介から読んでいただけたら。 滋賀県生まれの関西人、高校卒業後は滋賀からもっと西の方の大学で文学を専攻し、就職に際して逆に東日本へ。自分の心とその時その時のあれやこれやに従っているうちに、日本をプチ横断していた、という男でございます。 文学を専攻していた、といっても、特に研究していたのは日本

    • 今日のお昼はフルーツサンド

      • 仕事終わりに味噌担々麺。味変の花椒が文字通り良いスパイス

        • 『with -holic』(3)

                    〇  不意に目が覚めた。あたりは真っ暗だが、知っている天井だとわかる。そうだ。自室だ。特に暑くも寒くもないのに、いきなり目が覚めた、ような気がした。  喉の渇きを感じたので、億劫だが起き上がってキッチンに向かうことを決めた。次第に暗さに目が馴染んできた。踏ん切りをつけるつもりで、掛け布団を足で跳ね除けた。  上体だけを起こし、床に置いたはずのスリッパを足で探す。ひんやりとした感触の中、生ぬるい温度を指先に感じ、思わず足を引いた。スリッパは諦め、素足で立ち上

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        • 『with -holic』
          3本

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          『with -holic』(2)

                   〇                                             白い天井を見上げていた。知っているが馴染みの薄い天井だ。  肩で息をしながら上体を起こす。じんわりと汗をかいている顔に手を当てながら頭を回す。部屋を見渡し、出張先のホテルだと思い出した。 「ゆ、夢か。ゲームだったらバッドエンドだな。…あんな最後はヤだな」  ベッドから出てカーテンを開ける。眼下には大阪の街が広がる。朝の柔らかな陽光が部屋を明るくしてくれるおかげか、次第

          『with -holic』(2)

          『with -holic』(1)

           目の前のデスクトップパソコンの電源を落としたのを確認した。書斎を出てリビングへ向かう。空腹なので、フードデリバリーサービスで何を注文するか考える。特に理由もなくカレーを選んでいた。チキンやビーフ、キーマなど、三択ほど思い浮かんだが、どうせ全部同じだし、どれでもいいな、と思った。  リビングに入り、壁に掛けてある時計を見ると、もう既に一九時を回っていた。夕飯を済ませたら何をするか考えながら、ゴミ収集所に出しに行く。テレビで映画を観るのもいいが、酒がないと退屈になってしまうので

          『with -holic』(1)