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読むべき児童書100選

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記事一覧

【所感】ルイス・キャロル『不思議の国のアリス』

※以下には作品のネタバレを含みます。 昨年からチャレンジ中の「読むべき児童書100選」。そのリストがこちら。 本記事では、ルイス・キャロル著『不思議の国のアリス』について、所感を述べていきます。 1.初めて触れる原作  1865年に初版が世に出てから一世紀と半世紀が経った現在でも読み継がれている、児童文学の代表作。これまで“発展形”としての映像作品や二次創作を鑑賞したことはありましたが、原作は初見でした。  とても長い物語、という印象もおそらく映像作品由来なのか、原作

【所感】アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ『星の王子さま』

みなさん、こんにちは。 宇露リンです。 先日から挑戦中の「読むべき児童書100選を読もう」チャレンジ。 100選の中には、既に読了している作品もいくつかありましたので、今日はその作品について所感を述べてみたいと思います。 アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ『星の王子さま』言わずと知れたフランスの名作『星の王子さま』。各国語に翻訳されるのみならず、映像化も度々されている20世紀を代表する児童書の一つとなります。 本記事では作品紹介として、Wikipediaの該当記事を掲

【リスト】読むべき児童書100選

こちらのリストの和訳を抜粋しています。以下のサイト様からお借りしました。 ありがとうございます! モーリス・センダック『かいじゅうたちのいるところ』 ルイス・キャロル『不思議の国のアリス』 アストリッド・リンドグレーン『長くつ下のピッピ』 アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ『星の王子さま』 J・R・R・トールキン『ホビットの冒険』 フィリップ・プルマン『黄金の羅針盤』 C・S・ルイス『ライオンと魔女』 A・A・ミルン『クマのプーさん』 E・B・ホワイト『シャーロットのおく

【リスト】The 100 greatest children's books of all time

自分が使っている『読むべき児童書100選』の原文リストを抜粋しておきます。 1 Where the Wild Things Are (Maurice Sendak, 1963) 2 Alice's Adventures in Wonderland (Lewis Carroll, 1865) 3 Pippi Longstocking (Astrid Lindgren, 1945) 4 The Little Prince (Antoine de Saint-Exupéry, 1

自分が『読むべき児童書100選』を読む決意をした理由

みなさん、こんにちは。 宇露リンです。 先日、こういう記事を見つけました。 これはBBC(英国放送協会)が今年、56 か国 177 人の書籍専門家にアンケート調査を実施し、リストアップしたリストになります。 ちなみに、リストを邦訳してくださっている方がいらっしゃいましたので、参考にさせていただています。 BBCの選定理由は脇に置いておくとして(失礼)、自分がこのリスト読破に挑戦しようと決意した理由について、決意表明を兼ねて記載したいと思います。 1.読書量が減少し続け