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意外と見られている

私は趣味で漫画やイラストを描いている。
SNSにアップしていて、いいねをもらうことがある。
いいねをつけてくれるのはいつも決まった人で、相互フォローさんだ。
もちろんいいねをもらえるのは嬉しい。
ただ毎回いいねをつけてくれる相互さんは、お情けや慈悲でつけてくれるのではないのかと、卑屈になってしまう自分がいる。
しかしいいねをもらえるというのは、見ている人がいるという反応というわけで、逆にいいねをつけていない人は見ていないのではないのかと思っていた。

ある日オフ会で、相互フォローさんの1人に再び会った。
「漫画描いていらっしゃいますよね!見てます」みたいなコメントをもらって、私はドキッとしながらも少し照れながらありがとうございますと言った。

「なんというか、虚無な漫画ですよね」
と、私の漫画についてリアルな感想をもらえた。私はその「虚無」と言う言葉は貶してるというよりも正確に私の漫画を表現しようとしているとわかった。そして私はその通りであると、他人の言葉で納得した。

その人はいつも漫画にいいねをつけてくれる人ではない。
見られているのかも分からなかったものだけど、ちゃんと私の作品を見てくれて、しかも直接感想を言ってくれた。
とても嬉しかった。

今はインプレッションといって、見られてる回数が表示される。
自分としては何てことないポストにインプレッションの数が増えているということもある。

つまりいいねの数がついていないから見られていないということはなく、発信するからには誰に見られてもいいという責任を持っていなければならないということだろう。
それは当たり前なのだが長年SNSをやっていると忘れてしまいがちだと思う。

このnoteだって誰に見られているのか分からない。SNSという大海に漂流している個人の考え、体験、思い、それらが誰かに届いて、反応として返ってきてくれるのはきっとすごいことに違いない。

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