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宇宙人の数を計算できる「ドレイク方程式」

地球以外の星にも生き物は存在しているのでしょうか?

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私がTwitterで「地球外生命体は存在すると思うかどうか」のアンケートをとったところ、約86%の人が「地球外生命体は存在すると思う」と回答しています。

昔はUFOのインチキ映像などが流行ったこともあり、SFの世界に過ぎない、と疎遠されてきたテーマですが、

どうやら最近では「地球以外の星にも生き物が存在している」と本気で信じている人たちが増えてきているようです。


「地球外生命体の存在」について考える場合、まず惑星がどれくらいあるのかを調べなければなりません。

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銀河系は約2000億個の星によって構成されています。

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そのうち、惑星を持っている恒星の数は約700億個存在すると予想されています。

そして、ハビタブルゾーンの範囲内に存在している惑星の数は銀河系に数十億個存在するといわれています。

※「ハビタブルゾーン」とは、生命体の生存に適した環境の範囲のこと。
恒星からの距離が遠すぎると水は氷になってしまいますし、逆に近すぎると水は蒸発して水蒸気になってしまいます。
水が液体の状態を保てる範囲。
すなわち、恒星から適度な距離を保てる範囲が「ハビタブルゾーン」です。
ハビタブルゾーンに存在する星は地球と似た星である可能性が高いと言えます。

また、銀河系のような天体は宇宙に数千億個あると考えられているので、宇宙全体に存在する惑星の数は、まさに天文学的数字になります。

そう考えると、地球と似たような星が1つや2つあってもおかしくないでしょう。

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しかし、地球以外の星で生命体の存在は未だに確認されていません。

地球が誕生する確率を分かりやすく例えるなら、バラバラにした時計の部品を25メートルプールに投げ込み、水流だけで時計が組み立てられるのと同じくらいだと言われています。

ですから、適した環境の星が数十億個あっても実際に生命体が存在している星となると、そのうちのほんの一握りだけかもしれないのです。

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1961年にアメリカの天文学者フランク・ドレイクは「宇宙にどのくらいの地球外生命が存在しているか」を推定する方程式を考案しました。

それが「ドレイク方程式」です。

【ドレイク方程式】
N=R*×fp×ne×fl×fi×fc×L

N:知的文明がある星の数
R*:1年間に銀河系で生まれる恒星の数
fp:その恒星が惑星を持つ確率(%)
ne:1つの恒星で生命活動に適した惑星・衛星の数
fl:それらの惑星で生命が誕生する確率(%)
fi:それらの生命が知的生命体に進化する確率(%)
fc:それらの知的生命体の通信技術が電波天文学を有する程度に進歩する確率(%)
L:惑星の寿命に対し、電波天文学を有する文明が存在する期間の割合

それぞれの項目の数値は人によって意見が異なるため、Nの数値が何なのかは未だに天文学者たちの間で議論されています。

最も楽観的に考えた意見ではN=100億。
逆に悲観的に考えるとN=1となり、この宇宙に文明社会が存在するのは地球だけという意見も。

知的生命体探査の第一人者であるカール・セーガン(Carl Sagan)博士は「N=100万」と主張しています。

京都大学の太田耕司教授は「N=100」という仮説を立てています。

最近ではハビタブルゾーン内の星が次々と発見されてきており、「ドレイク方程式」は注目されるテーマになってきました。

とあるロンドンの大学院生は「ドレイク方程式」を使い、自分に彼女ができる確率を導き出したという逸話もあります。

天文学に興味のある方はぜひ一度計算してみてはいかがでしょうか。




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