今回は10～60代の男女を対象に、一番好きなベーカリーのチェーン店について調査を行いました。また、そのベーカリーのチェーン店を好きな理由についても聞いてみました。

1.一番好きなベーカリーのチェーン店、全国では「ドンク」がTOP

ふだんベーカリー（パン）のチェーン店に行くかどうか、また、行く人には代表的なベーカリー（パン）のチェーン店の中で、一番好きなお店を聞きました。
※食パン専門店／ベーグル専門店など、特定の種類の専門店は除き、代表的なベーカリー（パン）チェーン店の中から回答してもらいました。

まず、「ベーカリー（パン）のチェーン店には行かない」という人は全体で39.9％という結果に。男性が46.2％、女性が33.7％と、男性のほうが高い割合でした。

一番好きなベーカリー（パン）のチェーン店の全国TOPは「ドンク」で6.5％。明治38年に神戸市で創業した老舗ベーカリーです。全国2位以降は、「VIE DE FRANCE」が4.8％、「リトルマーメイド」が4.3％と僅差で続きました。いずれも割合は高くないことから、好みが分かれている様子がうかがえます。

エリアごとにみていくと、全国TOPの「ドンク」は、特に近畿で12.1％と高い割合です。
北海道では「ペンギンベーカリー」が1位、僅差で「ドンク」が2位となっています。「ペンギンベーカリー」は、2016年に北海道に1号店が誕生。北海道産の⼩⻨を使用したパンを提供しています。また、北海道では「この中にはない」が他のエリアに比べて高く4割超と、他にも好きなベーカリーチェーン店が多くあるのかもしれません。

中国・四国では、アンデルセングループの「リトルマーメイド」が1位、同グループの「タカキベーカリー」が2位となっています。アンデルセングループが創業した広島県がある中国では、「アンデルセン」も3位にランクイン。アンデルセングループが根強い人気です。
九州・沖縄では、JR九州グループのベーカリー「トランドール」が1位に。「トランドール」とは『黄金の列車』を意味しており、鉄道会社ならではの駅に店舗を展開しています。

そのほかにも、東北では「MAISON KAYSER」、近畿では「神戸屋」、九州・沖縄では「ポンパドウル」もランクインしています。

2.一番好きなベーカリーのチェーン店TOP3を好きな理由は？

一番好きと回答したベーカリー（パン）のチェーン店TOP3のお店について、それぞれ好きな理由を聞きました。

全体TOPの「ドンク」を好きな理由の1位は、「クロワッサンやデニッシュがおいしい」で5割超と高い割合。「ドンク」から生まれたミニクロワッサンのブランド「MiniOne」も展開しています。「パンの種類が充実している」「焼きたてパンがある」「菓子パンがおいしい」といった、パンについての理由もランクインし、割合も高めとなっています。

全体2位の「VIE DE FRANCE」を好きな理由として、「立地がいい」が約4割で1位に。ランキング外ですが、「イートインスペースやカフェスペースがある」も1割超で、他のチェーン店と比べて高い割合でした。ベーカリーカフェという業態でスタートし、展開しているブランドを含め全国に約200店を展開しています。
2位以降は、「パンの種類が充実している」「惣菜パンがおいしい」「菓子パンがおいしい」が2割台で続きます。特に「惣菜パンがおいしい」は2割台後半と、他のチェーン店と比べて高めの割合。5位以内には入りませんでしたが、「コストパフォーマンスがいい」も高めでした。

全体3位の「リトルマーメイド」を好きな理由の1位は、3割超で「立地がいい」となりました。2位以降は、「パンの種類が充実している」「菓子パンがおいしい」「惣菜パンがおいしい」「焼きたてパンがある」が続きます。イギリスパンやくるみパンをはじめ、デニッシュ系のスイーツなど、人気商品も多数あります。

そのほかにも、「MAISON KAYSER」「ポンパドウル」では「ハード系のパンがおいしい」の割合が高めでした。「神戸屋」は、「店の雰囲気がいい」「店がきれい・清潔」など店舗自体の魅力に関する項目が高めの割合となっていました。「タカキベーカリー」は、「パンの種類が充実している」「コストパフォーマンスがいい」の割合が高めでした。

定番の食パンやバゲットから、スイーツ系のパン、カレーパンやサンドイッチなどの総菜パンまで、豊富な種類のパンを安定した品質で届けてくれるベーカリーチェーン。どれを食べようか選ぶのも楽しい時間です。それぞれのチェーンに魅力があり、好きな理由も人それぞれありそうですね。

【調査について】
LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査
調査対象：日本全国の15歳～64歳の男女
実施時期：2023年1月12日～2023年1月14日
有効回収数：5254サンプル
※性別年代構成比を市場にあわせてウェイトバック
※表/グラフ中の数字は小数第一位または第二位を四捨五入しているため、合計しても100％にならなかったり、同じパーセンテージでも見え方が異なったりする場合があります

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