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#654 博士課程は鬼門なのか。

今日は博士課程の入学口述試験でした。修士論文,研究業績,博士の研究計画のすべてを10分で話すなんて無理!といいながら,なんとか乗り切った。汗だく。


博士課程の学生って日本に75,000人くらいしかいないんですって(修士課程は15万人)。それもそう,博士課程学生の約50%が無給で,博士取れたとして,企業は30代近い博士学生を採用しないし,大学で働くとしても50%が非正規講師になる。誰がなるねん,笑。


日本は,人口100万人あたりの博士数は118人。
一方海外は?英国360人,ドイツ356だそうです。え,日本少なっ。
出典:科学技術・学術政策研究所,2016年のデータ


ここまで書いて,博士号って何の役に立つの?って入学試験を終えて,いまさら思う,笑。
『研究者を軽視すると国が亡びる』とまでは言わない。けど,本来研究者に向いている人材が,研究しづらい環境がゆえに断念してしまうのは,国の損失でしかないと思う。博士の数を増やそうとするのではなく,博士になるべく人はなる環境を整備する必要がある。


僕の研究にも『なんの意味があるの?』って感じてる人は多いと思う。
けど,その「役立つ」や「研究の意味」は,『社会は正しい』という前提で成り立っている。『いまの社会に疑いを持つ』ことで,研究は始まる。誰かの受け売りだけど,この言葉をずっと心に留めている。

合格発表は7月30日。
ここで,小西を落としたら,国にとって大きな損失だぞ,笑

2021年7月16日 こにしりょう

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