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光の子:夜勤看護師の疲労とミスを軽減

カナダ・マギル大学の研究によると、夜勤前に40分間明るい光を浴びることで看護師の疲労感が軽減され、仕事でのミスが減り、睡眠も改善されることがわかった。

医療従事者は人員不足や困難なスケジュール、重労働などによって高いレベルの疲労を経験しており、医療ミスのコストも大きいため、この研究は看護師や患者にとっても利益をもたらす可能性がある。

研究チームは、以前の研究に基づいて、マギル大学保健センターで 57名の看護師を対象としたランダム化比較試験を行った。看護師は、同じ週内に昼と夜のシフトを交互に行うスケジュールで働いていた。

介入群の看護師は夜勤前に光にさらされた場合、それ以前の観察期間に比べて、エラーが67%減少したことが確認された。夕方の光の介入に従った看護師は対照群の看護師と比較して疲労が大幅に改善され、仕事でのミスも少なかった。対照的に、注意力を向上させるために食事を変更した対照群の看護師では、エラーは5%の減少にとどまった。

「私たちはローテーションスケジュールで勤務する看護師に焦点を当てましたが、この結果は他のタイプの交替制労働者にも当てはまる可能性があります」と筆頭著者でマギル大学医学部4年生のマリーヴ・シーア氏はコメントしている。

出典は『Sleep Health


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