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プラントベースのステーキやコールドカットの中にはタンパク質が不足しているものがある

プラントベースのステーキやコールドカットの中にはタンパク質が不足しているものがあるようだ、という研究報告。プラントベースの製品は起源植物により大きなばらつきが存在したという。

研究チームは、3種類のプラントベースのステーキおよび3種類のプラントベースのコールドカットを収集し、それぞれ仔牛ステーキおよびハムと牛肉のコールドカットを対照として比較検討した。脂肪、塩分、タンパク質の含有量を測定し、さらに研究室で模擬消化実験を行って、タンパク質がヒトの消化管でどの程度分解されるかを観察した。

その結果、プラントベースの製品には、肉ベースの製品に比べて、炭水化物が多く含まれ、タンパク質が少なく、アミノ酸含有量が少ないことが明らかになった。プラントベースステーキと仔牛ステークは、必須アミノ酸含有量と消化率の点では同等だった。プラントベースのコールドカットは一般に肉よりも塩分が少なく、必須アミノ酸の含有量も少なくかった。また、含まれる成分の多様性により、製品ごとに消化率のレベルも異なっていた。

全体として、プラントベースの製品の栄養価は、その製造に使用された植物に大きく依存しており、アミノ酸含有量やタンパク質の消化率に大きなばらつきが生じていた。対照的に、肉のすべてのサンプルはその種類に従って同等の栄養プロファイルを示した。

研究者らは、この研究が、肉製品をプラントベースの代替品に置き換える際には慎重な考慮が必要であること、また栄養プロファイルのこうした違いを消費者に伝え、情報に基づいた決定を可能にする必要があることを実証するのに役立つものだ、と結論付けている。

出典は『Journal of Agricultural and Food Chemistry

http://dx.doi.org/10.1021/acs.jafc.3c08956


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