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少量のリコリス(甘草)も血圧を上昇させる

リコリスを大量摂取すると高血圧を引き起こすことが知られているが、少量摂取でも血圧が上昇するようだ、という研究報告。

欧州連合と世界保健機関は、主成分であるグリチルリチンを1日に100 mg摂取してもほとんどの人にとって安全と結論付けているが、一部の人はそれ以上を摂取している。

研究者らは、18歳から30歳の男女28名を対象に、間に2週間の洗い出し期間を挟んで、ランダムな順番で、2週間ずつリコリスまたはリコリスを含まないプラセボを摂取させ、血圧とホルモンの変化を調べた。リコリスは3.3gで100 mgのグリチルリジンを含んでいた。プラセボには代わりに、塩辛いリコリスの風味を与えるサルミアッキが含まれていた。

その結果、リコリスを摂取した参加者の最高血圧は平均で3.1 mmHg上昇した。特に感受性の高い参加者は、体内の体液量が増加し、心臓の負荷が高まったことが示された。

「この研究は、少量のリコリスでも健康な若者の血圧を上げることを示した初めてのものです。リコリスを含む食品の推奨や表示に関しては、より慎重である理由を与えてくれました」と研究者はコメントしている。

出典は『The American Journal of Clinical Nutrition

http://dx.doi.org/10.1016/j.ajcnut.2024.01.011


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