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【第15回】円安ってなに?円安の仕組みについてわかりやすく解説!!

秀吉:元就、最近”円安”って言葉をよく耳にしないか?

元就:確かによく聞くな。

秀吉:「円安で原材料費が上がって悲鳴!」
みたいなニュースをよく見るが、
分かってるようで分かってないんだなこれが。

元就:まぁ秀吉殿のような感覚でいる人も少なくはないんじゃないか?

秀吉:わしが飲食店でもやってればもう少し理解していたのかもしれんが、
あんまりピンときてないんじゃよな〜。
そもそも円安ってなんなんじゃ?

元就:ん〜・・・知りたいか?

秀吉:なんじゃ勿体ぶって!お主はわしの教育係じゃろ!教えろぉ!!

元就:どの立場で文句を言っているんだ・・・

秀吉:簡潔によろしく頼むぞ!

元就:まったく。じゃあ例えば、為替相場が1ドルが100円だったとする。
1万円をドルに両替した場合、何ドルになる?

秀吉:1万円を100で割ればいいから100ドルじゃないか?

元就:その通り。では、1ドルが80円だった場合はいくらになる?

秀吉:1万円を80で割ればいいから、125ドルじゃな。

元就:そう。このように1ドル80円の場合は、1ドル100円と比べて
同じ金額の円より多くのドルをもらうことができるので”円高”となる。

秀吉:なるほど!

元就:対して1ドルが125円だった場合、
1万円をドルに両替すると80ドルとなり、1ドル100円と比べて
同じ金額の円より少ないドルしかもらうことができないので
”円安”となるんじゃ

秀吉:そういうことか!要はドルと比べて
円の価値の方が高い場合は”円高”、
円の価値が低い場合は”円安”となるってことじゃな!

元就:今はその”円安”がかなり進んでいて、
1ドル139円(7月某日現在)まで円の価値が下がっているんだ

秀吉:Apple製品が値上がりしたのもそれが理由だったんじゃな

元就:円の価値が下がるから、海外製品は必然的に価格が上がってしまうんじゃ。

秀吉:でもその円安がなぜ今日本で起こっているんじゃ?

元就:うむ、この円安に関してはそもそも
日本経済だけが原因で起こっている訳ではない。
そもそも、日本もアメリカも長らく金融緩和政策として
金利を0%近くまで下げていたんだ。

秀吉:金利を下げることが円安に関係あるのか?

元就:金利を下げると、
金融機関は低い金利で資金を調達することができるようになり、
企業や個人への貸出も低い金利でできるようになる。
そうすると企業が運転資金を調達しやすくなり、
個人が住宅を購入する際の資金が借りやすくなるなど、
経済活動が活発になるんじゃ。

秀吉:おお!良いことばかりじゃないか!
なら金利はずっと下げていた方がいいのう!

元就:いや良いことばかりではない。
経済活動が活発になったことにより、それと同時に物価も押し上げられる。
みんながモノをバンバン買うとその分モノの価値も上がっていくだろ?

秀吉:確かにそうか、モノの値段があまりにも上がるのは困るのう

元就:モノの値上がり、つまりインフレがあまり進み過ぎると、
今度はインフレを抑える必要が出てくる。

秀吉:でも、日本も金利を下げていたのだから、
アメリカと差が生まれることはないはずじゃないか?

元就:日米が足並みを揃えていればそうなるはずなんだ。
しかし、金利を下げたことによってインフレが進んだアメリカは、
3月に金利の引き上げを実施したんだ。
一方、日本はまだ景気が回復してないという判断から、
依然として低金利のままだ。

元就:このように、金融政策の違いから金利に格差が生じて
「金利の低い円を売って金利の高いドルを運用した方がいい」
という考えが広まり、今の円安が進んで行ったんだな〜。

秀吉:じゃあ日本も金利を引き上げない限りは、
このまま円安が続くということになるのか?

元就:日銀は当面の間、
現在の超低金利政策を続けると言っておるので、
今後も円安は続くという見方がされておるな。
(2022.7月時点)

秀吉:なぜじゃ・・・このままでは生活が苦しくなるばかりなのに

元就:ただアメリカは今後も金利を引き上げすると見られており、
その影響で今年の秋以降には徐々に円安も緩和されると見通しだ。

秀吉:あと数ヶ月はひもじい生活が続くのか・・・

元就:と言うことで今日は円安について解説してきたわけだが、
この円安はジワジワとわしら日本人の生活を圧迫してきている。
しかし、この円安だからこそやるべき資産運用もあるのだが、
まぁその辺の話は次回話すとしよう

秀吉:勿体ぶらずに、その資産運用を早く教えろぉぉ!!

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