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レビュー『Die with zero人生が豊かになりすぎる究極のルール』

人生を過ごしていくにあたって、どこに標準を当てるのか?実は間違った考え方していない?みたいなところを解いている本。
ズバリ、問います。
あなたは、ありですか?キリギリスですか?

⭐️⭐️⭐️☆☆ 3/5 
・人生なんかつまんないんだよね〜
・老後が不安。。。
・効率は大事

こんな考え方を持っている方がいれば、ぜひ読んでいただきたい人生のバイブル!

ターゲット

ターゲットというよりも読んで欲しい世代は20代。
でも何歳から読んでいってたとしても決して遅くはない、どう生きるべきか?が記載されています。

なんでこの本を手に取った?

友人が年末に勧めていた1冊。
ここ最近、勉強系・実務系の本しか読んでいなかったのですが、
ちょっと教養系の本を久々に取ってみました。

新幹線で東京に向かう中、何か読む本を探そうと思った時に、たまたま友人が勧めていたこの本が目に止まり、購入に至りました。

どんな本?

御伽話「ありとキリギリス」という話を知っているでしょうか?キリギリスは遊んで暮らし、ありはせっせと夏の間働きました。冬になった時、キリギリスはためていた食料がなく、寒さで死んでしまった一方、ありは溜めていた食料と、巣のおかげで生き延びた。

という話です。この本の著者ビルパーキンスさんはこの本の中でキリギリスになれ!と話しています。なぜでしょう?

ではここで、給料の話をしましょう。

あなたの給料は今いくらですか?年収400万円?500万円?
これが例えば、20年後、変わらず働いていたとしたら年収はどうなっているでしょうか?
おそらく600万円ほどにはなっているでしょう。

では、60歳を迎えた時に、年収1000万円もらったとしましょう。
そして、既に預貯金が4000万円あったとします。
そしてその30年後、あなたが死ぬ時、手元にあったお金はなんと3000万円。
なんで使わなかったのでしょうか?

ここで、少し話を戻して、私の話をします。
37歳で現在の年収は約550万円です。
しかし、2人の子供がいるため、自由に使えるお金はほとんどなく、
貯金も頑張って月に5万円しています。
土日は、家でごろごろもしくは子供と近所の公園へ。

なんで貯金をしているのか?
老後のため。
特に計算はしていないものの、それが必要だと思ってやっています。

この本ではその考え方の是正をしてくれます。
ここで少し計算をしてみましょう。
例えば、60代夫婦 月間必要支出は30万円〜40万円 年間420万円
70歳以降 月間必要支出25万円 年間300万円  年金支給額年間 312万円
これを見ていただければわかりますが、現況で考えた時、老後に必要な貯金はせいぜい1000万円あれば余裕で足りる可能性が高いのです。

仮に30代の10年間、毎月5万円貯金 10年間で600万円
40代 毎月7万円の貯金 840万円
50代 毎月10万円の貯金 1200万円

貯めたとしてもこの貯めた金額の大半は使われることなく死ぬのかもしれません。

30代の毎月5万円って大きくないですか?

子供に何かを習わせてあげたかもしれないですし、旅行にも2ヶ月に1回は行けたかもしれない。
この経験無くして育った子供たちは豊かな人生を過ごしたと言えるのでしょうか?

年収は年数を追えば追うほど高収入になっていくのに対し、生活費は30〜40代の方がかかる傾向にあります。
つまり、反比例のような曲線を描いていくのが収入と支出のバランスなのです。

考えてみてください。
あなたのお子さんが7歳の時の誕生日は1生に1度しかありません。祝える回数なんていうのはあと数回しかないかもしれません。

そこにお金を使わず、死んだ時にお金を残すために貯金をするのは無駄ではないでしょうか?
つまり、人生を効率的に生きていくためには、全体を考えて、どこにどの程度のお金を使用していくべきなのか見極める必要があるということです。

これが本のタイトル『die with zero』0円で死になさい、ということ。
この本には0円で死ぬためのマインドセットや、具体的にどうお金を、いつ使っていくと良いのかが書かれています。

筆者は何も、キリギリスになれと端的に言っているのではなく、せっせとお金を貯めておくのは賢い選択ですか?
30代の頃に5万円かけて得られる経験値の方が大事じゃないですか?と話しています。

仮にその人の経験値が数値化されるとしたならば、死んだ時経験値1万で死んだ人と、100万で死んだ人。どちらが、充実した人生を送ったかは明白だと思います。

この本の作者ビルさんは後書きでこう語っています。
「挑戦しよう。人生を最大限に充実させ、たった一度の人生を価値あるものにしよう。覚えておいてほしい。人生で一番大切なことは、思い出を作ることだ。」と。

あなたの人生に思い出は詰まっていますか?もし、あれ?と少しでも思うのなら、この本を手に取ってみると良い出会いになるのかもしれません。

ちなみになんで、この本の評価が3/5なのかって?
この本を読む前からお金は貯めとくべきではない、使うべきだ!と考える思考法でしたので、あまり目から鱗!という印象を受けなかったからです笑

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