見出し画像

ブラックフライデーじゃなくて、ホワイトなの?!【デザイン分析】

ここ数年で浸透してきた大型セールの一つ、ブラックフライデー。
特に昨年11月末は、Amazonをはじめ、楽天やQoo10メガ割、UNIQLO感謝祭など、各社セールが目白押しで盛り上がっていましたよね。
私ももれなく色々とお買い物してました(笑)

ブラックフライデーとは?
感謝祭(11月の第4木曜日)の翌日の金曜日のこと。アメリカの小売業界では1年で最も売り上げを見込める日とされており、「小売店が儲かって黒字になる」という意味合いもある。

ブラックフライデーの名のもと、世の中の販促物が黒色で賑わっていた中、逆張り戦略と言わんばかりに、おしゃれなデザインを見つけました!

今回は、FABRIC TOKYOのインスタ投稿で使われたデザインを私なりに分析してみたいと思います。

ケーススタディ #002

今回参考にするデザインは、オーダースーツブランドのFABRIC TOKYOが開催するプロジェクトの告知に使われたInstagramのフィード投稿画像です。

ブランドやメーカー主導による大量生産・大量廃棄が長年の課題となっているアパレル業界。FABRIC TOKYOのパートナー工場や生地問屋にも、想いを込めて作られた生地が長期的に滞留してしまうという現実があります。また2020年には、コロナ禍でさらに多くの生地が発注キャンセルやブランドの休止などで行き場をなくしてしまいました。
FABRIC TOKYOでは、2018年から毎年「価値があるのに、眠っている生地」を全国各地を尋ねながら探し、オーダーアイテムとして適正価格でお客さまにお届けする「WHITE FRIDAY」プロジェクトを開催しています。

衝動的に買い物をしてしまう機会の多くなる冬の世界的セール「ブラックフライデー」の期間に、服の価値や消費のあり方について、お客さまと一緒に考えるひとつのきっかけにしたい。私たちブランド自身が業界課題に向き合い、少しずつでも状況を良くしていきたい。「WHITE FRIDAY」は、私たちのそんな想いが詰まったプロジェクトです。

https://wf.fabric-tokyo.com/concept

インスタの投稿が素敵だな~と思って取り上げてみたのですが、コンセプトを読んでさらに素晴らしいプロジェクトだと感銘を受けました!

ブラックフライデーで散財してしまった自分、ちょっと反省・・・(^^;)

気を取り直して、デザインをじっくり見ていきましょう。

デザイン分析・考察

https://www.instagram.com/p/CzvqUIZKaaP/

・レイアウト

上下に分割したシンプルなレイアウトパターンです。
上段の風景写真が横長で広がりがある構図に対して、下段は寄りの構図となっており、その対比構造が美しいですね。
写真のトーンを合わせているので、別々の写真だけど、一枚絵のようにも感じられる仕上がりです。

・フォント

ベーシックなゴシック体を使うことで、伝えたいメッセージがスッと入ってくる印象です。
テーマが「WHITE FRIDAY」ということで、白色で統一されたテキストとなっており、「WHITE」のみを少し太くしてさりげなく強調しています。

レイアウトが横方向なのに対して、「その服に、会いに行く」というキャッチコピーが縦書きになっているので、良い意味での違和感となり、その部分に自然と目が行くデザインだな~と思いました。

・コンセプト

「価値があるのに眠ってしまっていた生地」を、適正価格でお届けするプロジェクトということで、生産工程にある糸の写真にフォーカスする写真が使われています。
また、ブランド名にもある都会的な「TOKYO」に対して、田舎を感じさせる自然の風景写真を見せることで、「会いに行く」感を演出しているデザインに思いました。

普段はスタイリッシュなビジネススーツの投稿が多い中で、柔らかなトーンの風景写真は異彩を放ち、フォロワーに注目してもらえる仕掛けになっているのかなと感じます。

まとめ

今回も素敵なデザインを見つけられて、とても勉強になりました。

あくまで、私自身の知識や経験をもとにした個人の見解・考察です。
実際のマーケティング戦略やデザイン意図とは異なる可能性が大いにありますので、その点はご容赦くださいませ…(^^;)

それではまた次回!

最後までお読みいただき、ありがとうございました!
noteに登録していなくてもスキが押せます。
励みになるので、よろしければ「♡」をタップお願いします^^

この記事が参加している募集

このデザインが好き

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?