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SNSでユーザーコメントを集めるには?【デザイン分析】

仕事柄、WEBマーケティングに携わる者として、日頃から企業アカウントのSNSを見て学ぶことが多々あります。

企業やブランドが、SNSの公式アカウントを運用するメリットの一つは、ユーザーの率直な意見をダイレクトに、かつスピーディーに聞けるということ。

どれだけ練りに練った企画でも、実際にユーザーに受け入れられるかどうかはリリースするまでわかりません。
ユーザーの反応によっては、その後のマーケティング戦略を左右することもあるので、出来るだけ多くのユーザーの声を聞きたいところですよね。

そこで活躍するのがSNSです。
特にX(旧Twitter)は、ユーザーが気軽に投稿できて、拡散力もあるので、短期間でより多くの意見を集めることに長けているツールです。

今回は、マクドナルドの期間限定商品に関するSNS発信で使われたデザインを私なりに分析してみたいと思います。


ケーススタディ #001

今回参考にするデザインは、2024年1月10日から期間限定で新登場した「バタースコッチパイ」の感想を問いかけるXのポストに使われたアイキャッチ画像です。

【商品特長|ニュースリリースより】
新作の「バタースコッチパイ」は、バタークッキーを混ぜ込んだ風味豊かなスプレッドクリームと、バターを使用した香ばしい濃厚キャラメルフィリングの2種のフィリングをパイにぎっしり詰めました。ひとくち食べた瞬間にバターの香りが口いっぱいに広がり、さらにクリーム中に入ったサクサクしたクッキーの食感もお楽しみいただけます。

https://www.mcdonalds.co.jp/company/news/2024/0104a/

デザイン分析・考察

https://twitter.com/McDonaldsJapan/status/1746034337445773678

・レイアウト

おそらく画像を見た多くの人は、まず右側の伊藤沙莉さんを見て、彼女が左側を見ていることに気づき、その視線の先にあるバタースコッチパイを見たはずです。
これは、人物の目線の先に自然と目が行ってしまうという視線誘導のテクニックを使って、バタースコッチパイのイメージ写真に注目する構図になっているからです。
また、起点となる右側の人物写真に注目させるために、丸い枠の中に人物写真を配置するというフレーム効果も活かされています。

・配色

バターを意識したやや濃いめのイエローをメインカラーとして、相性の良いブラウンを組み合わせることで、「バタースコッチパイ」の商品イメージを上手く表現しています。
ちょっと深めの色味にすることで、味の濃厚さを演出したり、ホットパイを食べた時のほっこりとした温かさを感じるデザインに仕上がっています。
また、印象的な色味を使いつつも、色数は3色以内でスッキリまとまっているので、キャッチコピーや商品写真など、伝えたい部分をきちんと立たせています
奇をてらわずに、基本に忠実な配色と言えるでしょう。

・フォント

「バタースコッチどうだった?」というキャッチコピーには、結構クセの強いフォントが使われていますね。
定番人気のホットパイシリーズではあるものの、中身は新作のお味ということで、ぱっと見の特別感や異質感を演出しているのかもしれません。
また、濁点部分や、明朝体でいうところのうろこ部分に「◆」のようなあしらいが施されているのも印象的です。
ちょっとレトロな雰囲気があるのは、バタースコッチのどこか懐かしい味とリンクさせているのかも。

余談ですが、チェルシーのバタースカッチ味、大好きでした♡
久しぶりに食べたい・・・(*´ω`*)

・キャッチコピー

気軽に感想をコメントしてほしいという思いから、アイキャッチ画像では「どうだった?」というフランクな問いかけのコピーが使われています。
一方、ポストの本文では「お味はいかがでしたか?」と丁寧な言い回しになっています。
親近感のあるアイキャッチ画像で注目させつつ、本文では公式アカウントらしく誠実にお客様へ接する姿勢が感じられて、ユーザーとほどよい距離感を保っている印象でした。

・コンセプト

ここは完全に妄想パートですが、お付き合いください(笑)

伊藤沙莉さんが丸い枠から覗き込んでいる様子や、無邪気に微笑む表情から、まるで学校の休み時間に隣のクラスの友達が廊下側の窓越しに話しかけてくるかのような雰囲気を感じました。

今回のターゲット像は、おそらく女子中高生でしょう。
彼女たちの日常会話には、「マックの新商品食べた?どうだった?」というフレーズが飛び交っているはずです。
そして食べた感想をSNSでシェアするという行動も手慣れたもの。
この一連の流れを切り取ってデザインに落とし込んだのが、今回のアイキャッチ画像なのかなと思いました。

まとめ

さて、企画を考えてデザイン依頼をする側の人間である私が、マーケター目線で語るデザイン分析はいかがでしたか?

普段、脳内で一人ブレストしている内容を文章にしてみた感じなので、うまくまとめきれないのですが、デザインの言語化ってこんな感じで練習したらいいんだな~と、なんとなく参考にしてもらえたら嬉しいです。

あくまで、私自身の知識や経験をもとにした個人の見解・考察です。
実際のマーケティング戦略やデザイン意図とは異なる可能性が大いにありますので、その点はご容赦くださいませ…(^^;)


最後に、デザイナー目線の「デザインの言語化」を学ぶなら、こちらの書籍がおすすめです。

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現役デザイナーの方はもちろん、依頼する立場のクライアント側も知っておいて損はありません。
デザイナーさんの本領を発揮させるには、実は依頼の仕方も大切なんです。

「なんか打ち合わせがかみあわないな~」と感じた経験がある方は、ぜひ一度読んでみてください。

余談ですが・・・

今回初めての投稿になるのですが、改めて、頭の中で考えていることをアウトプットするのって大切だな~と思いました。

そして、この記事の見出し画像を制作するにあたって、ケーススタディに【#001】とナンバリングしてみた意図は、「まずは100投稿を目指そう!」という意気込みからです。

ずぼらで飽き性な私なので、三日坊主で終わる可能性もある・・・。
そこで、自らを鼓舞するために「3桁になる前提のデザイン」にしてみました!
てか、そもそも2桁に到達できるのだろうか・・・?(笑)

それではまた次回!

最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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