♯4進学・別居

無事に公立高校に進学後は自宅からの通学が1時間かかること、祖父母の
家に住んでいた従兄弟家族が引っ越すことになり空室ができることから
私だけ引っ越したいと祖母に勝手に相談する。
祖母は「いいよー」と軽く返答をくれた。
母親へ「祖母がいいって言ったから私だけ引っ越そうと思う」と告げる。
今考えると高校生ながら自分で自分のことを考えて、よく行動できたと
思う。居心地の悪い家庭から抜け出したかったのもあるのかもしれない。
同級生に自分の家庭環境を話すことはなかった、仲のいい友人がいたけれど
話してもわからないだろう、と思っていたから。
話さなくて正解だったと今では思う、みんなと私の家庭環境は大きく異なる。
みんなの家には借金返済の電話がかかってくることはないし、家族で旅行に行ったり温かい家庭なんだろうなと感じることがあった。
夢の国、ディズニーランドは私にとって本当に夢の国だった。
私の家庭環境、借金がある状態ではとても行けない。
いつからか、友達にお土産をもらう度に「すごいなあ、私は行けないなあ」
と夢を抱くどころか諦めるようになる。
高校生ながら諦めることを覚えるのはどうだったんだろう。

私だけ引っ越す気満々で断捨離をしているとどうやら離婚をして引っ越すようだと
祖母から聞く。私は号泣しながら祖母に話した。
離婚はしたっていい。むしろ今までなんでしなかったんだと思っていたくらい。
母親にも離婚したらいいと言ったことも何度もある。
私が行動してからついてくるように行動して。と悔しさ、私には話してくれない
不信感、様々な感情が巡り祖母の前で号泣してしまった。
「離婚してもいいしどうでもいいから、私にちゃんと話して欲しいんだよね」
と祖母に愚痴った。

私から母親には何も言わなかったが母親から「祖母に余計なこと言わないで
くれる」と嫌味のように言われた。どうやら祖母から母親に私が悩んでいること、
泣いていたこと、子供のことを考えなさいと説教のように話があったようだ。
祖母からすると孫を思っての行動だったんだろう。ありがとう祖母。
でも母親からすると自分が怒られた、お前のせいでと感じたよう。
自己中心的な奴らばっかりだ、元はと言えばお前が借金のある男とできちゃった
結婚したことがはじまりだろう。
私のことをおろせばよかったのに、私だって最初から苦労する家庭に生まれたくなかったよ、と考えるようになった。
そして私にとって今でも引きずるような事実も発覚する。

                                                                                                                            risaco.

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