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SDGs時代の問題解決アプローチ: Most Significant Change 1

定義

国際開発プログラムで使用される質的なモニタリング及び評価手法の一つ。この手法は、プログラムの成果や影響を把握するために、主要な利害関係者や被援助者からの物語や体験を集め、それらを分析することによって実施されます。従来の質的評価手法とは異なり、被援助者や地域社会の意見を直接取り入れる点が特徴です。MSCは、成果や影響の定量的評価だけでは把握できないような柔軟性や複雑性を持つプログラムの評価に特に適しています。

質問の「聞き方」

「(●●プロジェクトで起きた)重大な意義のある変化は何ですか?」とペアで話し合う。コミュニティ内の意見を皆でシェアし、各スタッフ(マネージャー)が「最も重大な意義のある変化」を各々選択。最後に、マネジメントチームが「最も重大な意義のある変化」を一つ選択し、皆へ共有。

プロセスイメージ図

筆者作成

効果

●●プロジェクトの評価結果が関係者からの意見で実施されるので、MSCは、当事者意識の促進、行動変容、能力開発、相互理解が発現。評価結果の活用度合いが高まり、事業の改善に貢献するというボトムアップ的解決アプローチである。組織マネジメントで、トップダウン的解決法アプローチで解決できない方は、このボトムアップ的解決アプローチもご検討ください。

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