レインツリーの国を読みなおした。

何となく感じたことをとりとめなく書いてみる。

つい先日、ある人のnoteでの投稿を読んだのがキッカケで「レインツリーの国/有川浩著」を読みなおしました。
有川浩は好きな作家の一人で、ほとんど読んでます。
既に読んで内容を知っている方々はいいのですが、万が一未読の方々がいる事を考慮し、あらすじや詳細についてのネタバレは極力しない方針で書きますので、もしもこの投稿を読んだ後で興味が湧いたら、実際に本を手にとってくださいね。
念の為お断りしておきますが、あくまで私的感想であり正式なレビュー記事ではないですからね。

一言で言えばラブストーリーである。キッカケは主人公が「忘れられない本」について書かれた感想文をネット上で見つけ、そこから物語は始まる。
説明はこれで終わり。

さてと、何故わざわざこの本を読みなおそうと思ったのかは、私の心の琴線に触れたというか、私のトラウマ(?)に関連している内容だから。
私事ですが、過去にniftyサービスで「フォーラム」というサービスがあり利用してました。かなり以前の話ですが。それは、趣味のサークルのようなものでした。
あるフォーラムで親しくなった仲間と趣味の話で盛り上がり情報交換をして楽しんでいました。
そして、ある時誰かが「オフ会」をやらないかと提案しました。
私は、多少イヤな予感がありつつも賛同し参加しました。
やはりというか、ネット上でのやりとりは楽しかったけど、実際に会うとそれ程盛り上がらなかった。
いえ、原因は誰が悪いというわけでもなく、皆がオフ会というものに慣れてなかったからと、今を思えばそう感じます。強烈なリーダシップを発揮するまとめ役がいなかった感じでした。会った人の中には、良い意味でのギャップを感じる人もいたのですが、逆に会わなかったほうが良かったかもという人もいました。
その当時私は仕事が忙しくて「都合をなんとかやりくりして参加したのに、これかよ」と心底ガッカリしたのを憶えてます。勿論、誰にも伝えはしませんでしたが。
その後、そのフォーラムでオフ会を再度やろうという提案はありましたが、二度と参加することは無く、だんだんと疎遠になってしまいました。

そして、それ以後SNSサービス等のネット上で知り合った方々で「実際会って話したら楽しいだろうな」と感じさせてくれる魅力的な人は結構います。
特にTwitterやGoogle+での趣味を通じての知り合いには結構多いです。
遠い過去の出来事ですが私にとってはトラウマなんですよね。どうしても拭えないイヤなイメージ。
今でも、実際会っても相手に「ガッカリさせてしまうのではないか」という気持ちが一番に浮かびます。多分、他の方々は「そんなの気にしないで大丈夫」と言うでしょうが。
ここまで書いてきた私の実体験(過去の思い出)と、小説のストーリーとに関連性があるので「もう一度読みなおしてみて、どう感じるかな?」という流れでした。

ネタバレを極力しないという方針から、触れてない登場人物の設定に、重要な事柄があるのですが、今回あえて一切触れない事にします。
(既読の方々には意味合いが通じると思いますが、あえて未読の方々に先入観を持たせたくないという私個人の考えにより。)
本来は、そちらの事柄について意見を述べたいのですが・・・。

気になった言葉を抜粋して、ここで紹介します。
あとがきで著者が述べている言葉に
「別に何かを誰かに訴えたいとかそうしたことではありません。訴えるべくは当事者の方が訴えておられます。物書きとしての私はそれにあやかってフィクションとしての物語を綴らせて頂くだけです。」と。
小説の本文自体は勿論の事ですが、あとがきも心に響いたので。

たとえ一冊の小説でも、人が違えば、どのような読み方をするか、感想を持つかは微妙に違うのではないでしょうか?
性別、年齢、生い立ち、育った家庭環境、現在の自分自身の状況等、その他諸々。
そんな事を考えながら、私の読書の秋は過ぎていく、という感じですかね。


こちらからは以上です。m(_ _)m


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