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対話の場でも、ついついやってしまうポジティブな評価

対話や傾聴の場において、
自分の価値観の枠組みの中で、ついついポジティブな評価を言って、相手をコントロールしようとしてしまったり、ある種の攻撃をしてしまうことがあると思います。

よくあるのが、
「〇〇〇というのが凄いことだと私は感じました。」
「〇〇〇がとってもいいなと私は感じました。」
と言っている自分がいることです。

もちろん、iメッセージで、あくまでも私がそう思ったに過ぎないというニュアンスで発言はしていますが、場合によっては、相手にとって居心地の悪さを与えてしまっていると感じます。

相手によっては、ポジティブに評価されることに違和感を覚える背景をお持ちだったり、過剰に評価された気持ち悪さを感じたり、とくに評価されたくなかったと感じる場合もあるかもしれません。

関係性によっては、そのポジティブな評価に従ってもっと頑張らなければと思ってしまい、相手を知らず知らずのうちにコントロールしてしまう言葉になってしまうとも思います。

また、〇〇〇がとっても凄いと言っている時点で、それと相反する言動は、ネガティブに評価していることを暗に相手に伝えることになり、それが微細な攻撃性として、相手にストレスを与えている場合もあると思います。

評価することによって、相手の言動を自分の世界観の枠組みの範疇に収めて安心したいという気持ちもあると思います。何かを評価しないままにすることは、聴き手にとっては居心地の悪さがあるのだと思います。

ということで、安易にポジティブな評価を発しないようにしたいのですが、普段使う言葉と評価を切り離して話すのは、なかなか難しいと思っています。

今のところ3つ方法が浮かんでおります。

①    まず相手がそのことをどう思っているのか、そうする背景には何があるのかを、評価するのを我慢して、さらに聴いてみる。

例えば、
「〇〇〇ということが、どういう意味があるのか教えてほしいと思いました。」
「〇〇〇をするに至った背景にはなにがあるのか聴いてみたくなりました。」
などです。

②評価せずにそのまま受け止める。
例えば
「〇〇〇とおっしゃったことをそのまま受け止めたいと思いました。」
「〇〇〇ということを、ただただ受け止めてみたい自分がいます。」
などです。消化不良のままでもそのまま受け止めるしかないと思ったり、圧倒されてただただ受け止めるしかできないときに、この言葉が自然と出る時があります。

③    iメッセージを、さらにとってもやわらかい表現でゆっくり言う。
「〇〇〇がとってもいいなという気持ちが私の中に浮かんできました。」
「話を聴いていて、〇〇〇が凄いなぁという思いが湧いてきました。」
などです。言葉のやわらかさや、言うテンポによっても相手に与える影響は違ってくると思います。

などなどを意識して、なるべく相手が評価されたと感じないように、傾聴や対話の場面での応答をしていきたいと思いますが、練習しながら少しづつ改善していきたいと思います。

ということで、りすにんぐファームでは、相手を評価しないで応答する練習ができる場があります。是非、ご活用ください(宣伝)!

他にも、相手を評価しないための、何かいい応答のアイデアがあれば教えてください!

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