戸田周公(とだ なりたか)

対話で重ねていく他者との安心な交流で、自分や社会の安心感が回復していくといいなと思いま…

戸田周公(とだ なりたか)

対話で重ねていく他者との安心な交流で、自分や社会の安心感が回復していくといいなと思います。フィンランドの対話でお互いの安心を感じる場を「りすにんぐファーム」で提供しています。スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカー。公認心理師、精神保健福祉士、社会福祉士。

マガジン

最近の記事

  • 固定された記事

2024年度の私の自己紹介

私の活動 本年度も引き続き、小中高のスクールカウンセラー(小学校5校、中学校1校、義務教育学校1校、高等学校1校、中高一貫校1校、定時制高校1校)、そして、高校のスクールソーシャルワーカー(複数の高等学校)をする予定です。また、行政機関の職員の方のカウンセリングもすると思います。 それから、「りすにんぐファーム」という団体で、オープンダイアローグ(開かれた対話)を参考にした活動をしています。心が休まる「対話の温泉」で一息つきながら活動しています。 「対話の温泉」につかる

    • 全国の高校生の皆さんへ:対話サークル(部活)をつくってみませんか!

      1・「対話」で感じる自分や周りへの安心を学校生活で (部活の地域移行、部活の縮小による教員の皆様の負担減の流れがある中ではありますが…) 安心して話せる枠組みの中で、「対話」ができる時間を学校内で作るのを応援したいと思っています。 自分の気持ちを安心してお互いに共有できる場が日常にあると、日々のストレス対策にもとってもお薦めです。 安心して自分の気持ちを話せて心が軽くなった。このしんどさは自分だけじゃないんだ。そういう捉え方もできるんだ。などとと、自分のことを話せて安心

      • 高校生の皆さんへのメッセージ「朝起きられない」について

        昨年度、スクールカウンセラーや、スクールソーシャルワーカーとして、定期的に訪問したのは、小中高合わせて、11校になると思います。うち高校は4校です。 お一人お一人の相談内容はもちろん言えないのですが、受けた相談を振り返ってみると、共通して出てきたフレーズもいくつかあるかなと感じております。 1・朝起きられない 例えば、「朝起きられない」というフレーズを、色々な方からお聴きした気がします。 朝ベッドから動けない。朝に急に体が重くなる。自力で起きられない。朝は気分が後ろ向き

        • 狩猟採集民から学ぶ:適切な運動量とその効果

          この記事の概要 適切な運動量は、1日あたり8000歩、週2~3日の筋力トレーニング、週150分以上の有酸素運動が推奨されています。運動が体に良い理由は、人間の遺伝子の初期設定がまだ狩猟採取時代のままで、歩いたり走ったりすることで心身のパフォーマンスがよくなるように設計されているためのようです。現代の生活習慣(運動不足、食べ過ぎ等)と遺伝子の設定とのミスマッチを解消するための手段として運動習慣がとても有効だと思われます。 私の心配ごと 自分が生活習慣病になってしまうのが心

        • 固定された記事

        2024年度の私の自己紹介

        マガジン

        • 運動、健康
          7本
        • 学生の皆さんへのメッセージ
          7本
        • 学習、習慣化、苦手克服
          2本
        • 北欧の対話(オープンダイアローグ等)について
          24本
        • 不安、コントロール性など
          8本
        • スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカー
          10本

        記事

          苦手で中々手が付けられないことへの対処法

          苦手な行動や、先送りしてしまう行動ができるようになったり。継続して取り組みたい課題を習慣化するにはどういう方法があるでしょうか。 私が思いつくのは、スモールステップにする。報酬に紐づける。運動習慣(心拍数が上がる中高強度のジョギング等)などでドーパミン(多幸感、やる気)を出す。人に悩みを相談して気持ちをスッキリさせる。誰かと一緒にやる。得意な人に助けてもらうなどです。 今回は、「報酬に紐づける」ことと、「ポイント制のタスク管理」をする提案をしたいと思います。 「ポイント

          苦手で中々手が付けられないことへの対処法

          トラウマケアやリカバリーに役立ちそうな情報を整理

          児童虐待やいじめなどでトラウマ(心の傷)があると感じている方の、トラウマケアやリカバリーに役立ちそうな情報がみつかったら、そのつどこのnoteに情報共有していきたいと思っています。 私の願いとしては、「安心」を感じることができる人との関係性がこれから生まれていくといいなと思っています。 「安全基地」をみつけて、信頼できる穏やかな人と交流する中で、徐々にしんどくて辛い気持ちが軽減していくといいなと思っています。 《お薦めの本》 「子どものトラウマがよくわかる本」  講談

          トラウマケアやリカバリーに役立ちそうな情報を整理

          お互いの安心をベースにした対話の場を作るための7つのポイント

          2023年の年末に開催した「対話的な場にはどんなグランドルールが必要か対話的に語ろう!」というイベントで皆さんと一緒に共有した視点を基に、「対話」を行う際に重要だと感じたポイントを私なりに7つにまとめてみました(今現在、私が思う仮の意見です。)。 ①危険を感じないよう、お互いに「安全」を意識して対話をしよう まずは、危険を感じる相手やコミュニティから物理的に距離をとった場所で対話ができるといいと思います。 対話の場が「安全基地」であるためには、価値観のおしつけや否定など

          お互いの安心をベースにした対話の場を作るための7つのポイント

          最近の自分の調子の良さを、自分が大事だと思うポイントごとに「◎〇△×」で評価してみました。

          最近は、なんだか体調がよく、朝もスッキリ目覚めて、晴れやかな気分の時が多いのですが、なんでだろうと思ったので、自分の中で心身の健康で大事だと思うポイントに◎〇△×をつけてみました。 ただ、あまりやる気(ドーパミン)は出ていないような気もしています。 ㅤ ◆睡眠 ・7時間以上睡眠 △ ※6時間くらいしか寝ていない。昼寝ができる時もある。 ※睡眠にも朝型、夜型などの遺伝特性があるそうです。 ㅤ ◆運動 ・ランニング 〇 ・筋トレ △ ※習慣的にはできている。ラ

          最近の自分の調子の良さを、自分が大事だと思うポイントごとに「◎〇△×」で評価してみました。

          焚火をしながら自然の中で対話をするのはいかがでしょうか?

          林の中で焚火をしながら、お互いを尊重し、対等な関係で、思ったことを話せる対話の場になればと思っております。 フィンランドの対話「オープンダイアローグ」を参考に行っています。 私の地元の茨城県つくば市の林(安(やすらぎ)の森:つくば市山中)で開催します。 3月24日(日曜日)14:00~16:00にて開催です。荒天の場合は、3月31日開催です。参加費は500円です。 イベントの概要とお申し込みはこちらから https://peatix.com/event/381341

          焚火をしながら自然の中で対話をするのはいかがでしょうか?

          斎藤環さんに聴いた『日本でのオープンダイアローグの未来』

          『オープンダイアローグの今後の日本社会での普及への展望』というテーマでお話を伺いました。こちらの動画は、2022年12月に実施した斎藤環さんとの対談の冒頭部分のダイジェスト版の要約です。 話し手:たまきさん(斎藤環) 聴き手:なりたか(戸田周公 りすにんぐファーム) 【話を聴いた内容の要約】 ~オープンダイアローグの一番の売りとは~ ・オープンダイアローグは、対人援助の方法としてこれにまさるものはない。 一番の売りはチームの力が最大限生かされること。 ・チームである

          斎藤環さんに聴いた『日本でのオープンダイアローグの未来』

          『20歳未満の皆様、無料で参加できる対話の安全基地へのご参加はいかがですか』

          りすにんぐファームでは、20歳未満の方が無料で継続して参加できる対話の安全基地があります。 自分の気持ちをそのまま話せる相手が周りにいない時、今置かれている環境が、価値観の押し付け、否定、決めつけなどにあふれて苦しい時、気持ちに波があり、とても心がしんどくなる時など、是非、あなたの第三の居場所(安全基地)としてりすにんぐファームの対話空間を活用して下さい! 価値観の押し付けがない対話の場で、安心できる対話的な大人や同世代の人たちと対話をする習慣はいかがですか? 緊張した

          『20歳未満の皆様、無料で参加できる対話の安全基地へのご参加はいかがですか』

          対話を促進するために大切だと思うポイントを自分なりに5つ考えてみました。

          注:最近の自分の主観的な仮の意見です。その時々で変わります。対等な立場で、お互いに安心を感じながら対話を行う場合をイメージして5つのポイントを考えてみました。 ①解釈せずに関心をもって聴く ・相手の世界観で使われている言葉を自分も呟きながら何も考えずに聴けるといい気がします。 ・相手の言葉を自分も引用しながら、そのことに関心を示す質問ができるといいなと思います。 ②自分とは違う価値観、感じ方、間や流れを許容する ・自分とは違う常識があったり、不確実なことが起こりうる、

          対話を促進するために大切だと思うポイントを自分なりに5つ考えてみました。

          価値観の押し付けに傷つく子どもたち~言葉を浮かせるように話してみよう!~

          カウンセリングの仕事をしている中で 児童(18歳未満)の方から価値観の押し付けで傷ついた体験を聴くことがよくあります。 心理的虐待に該当するような暴言はもってのほかですが。例えば、「⽣まなければ良かった」「死んでしまえ」「出て⾏け」等の発言や、⼦どもに対して⾔葉による強い威嚇、塾や家庭学習の極端な無理強い等々 児童虐待のアセスメント参照 p27 https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11900000-Koyoukint

          価値観の押し付けに傷つく子どもたち~言葉を浮かせるように話してみよう!~

          不安やイライラの鎧を脱ぐには

          最近は、穏やかで、余裕がある状態が多いと感じています。 そしてモヤモヤしたり、イライラしたり、不安になったりすることの反芻から抜け出しやすくなっている自分がいると感じています。 なぜなのか考えてみたいと思います。 ここ最近、自分が感じることが2つあります。 ①コントロール性に関する感度が高まっており、価値観の押し付けにも些細に反応する自分がいます。 ②その一方で、そのことで起こるモヤモヤやイライラや不安の反芻思考から抜け出しやすくなっている自分がいます。 ①のコント

          不安やイライラの鎧を脱ぐには

          寝屋川(ねやがわ)市のいじめ対策がとても進んでいると感じました。

          (あくまでも私の主観で、現時点での仮の意見でございます。何か価値観を押し付ける意図はございません。) 先日の、「不登校・多様な学びネットワーク 茨城」のいじめをテーマにした勉強会に参加しました。 具体的には、「大阪府寝屋川市の取組み」を紹介してくれました。 ㅤ 私としては、かなり進んでいる取り組みがあるんだと驚きました! 例えば、教育委員会や市を訴える際の弁護士費用も負担してくれるとのことには驚きました。 市長のプレゼン動画も見てみましたが、とても納得できる内容で

          寝屋川(ねやがわ)市のいじめ対策がとても進んでいると感じました。

          「愛着障害・愛着の課題」でとてもいい本や動画に出会えました。

          学校の先生や支援施設の方に特に役立つ本だと思いました。内容を私の視点から紹介できればと思います。 参考媒体 ①『愛着障害・愛着の問題を抱えるこどもをどう理解し、どう支援するか?』米澤好史 福村出版 2019年 ②『愛情の器」モデルに基づく愛着修復プログラム』米澤好史 福村出版 2015年 ③米澤好史さんの動画 米澤先生特別公演映像@区民まつり「愛着障害って何?」https://www.youtube.com/watch?v=ZXRWErg4dJY&t=126s 「愛

          「愛着障害・愛着の課題」でとてもいい本や動画に出会えました。